松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2021年02月11日 公開
「M-1グランプリ」の審査員を務め、“漫才の鉄人”として知られるオール巨人氏。
2020年大会で「漫才の適齢期は40代まで」と語ったことが話題を呼んだが、御年69歳の同氏はなぜ、いまなお現役で舞台に立ち続けるのか。そこには、「上方漫才の宝」と呼ばれた伝説の漫才師やファンとの絆があった――。(聞き手:Voice編集部・中西史也)
※本稿は『Voice』2021年3⽉号より⼀部抜粋・編集したものです。
――漫才コンテスト「M-1グランプリ2020」の本番中、巨人師匠が「漫才の適齢期は40代まで」と発言したことも話題になりました。あらためて、どういう意味なのか教えてください。
【巨人】僕らが漫才を始めた45年ほど前は、いまとは違って60代で亡くなる芸人も少なくなかった。昭和の芸人は暴飲暴食で遊びが激しかったから、よく肝臓を悪くするんです。だから人生のタイムリミットは、自ずといまよりも短くなる。
あと、たとえば20代のうちに結婚せずに子供もいないと、「僕の嫁さんが……」みたいな家族ネタはしにくいですよね。それから30代、40代と歳を重ねて家族ができれば、ネタの幅は広がっていく。でも50歳を超えてくると、喋るパワーやテンポが落ちてきます。
とはいえ、いまは「人生100年時代」といわれるくらい平均寿命も延びているから、漫才の適齢期も上がってるのかな。かつてだったら漫才をするのは40代までのところが、いまなら50代でも大丈夫かもしれません。
――巨人師匠は御年69歳の現在も、現役で漫才をされています。舞台に立ち続ける理由は何でしょう。
【巨人】本当は50歳までに辞めたいと思うてたんですけど、会社が辞めさせてくれへんし(笑)、まだ僕らの漫才を求めてくれるファンがいますから。来年70歳になる僕らの漫才を劇場で観て、「今日はオール阪神・巨人がいちばん面白かった」と評価してくれる人もいる。
劇場でやる漫才には当然、時間の制約があるから、それに合わせてネタを圧縮する必要があります。これがけっこうしんどい作業なんですよ。「もう体力の限界だから引退します」と宣言してもおかしくない。
でも辞められないのは、僕の尊敬する夢路いとし・喜味こいし先生から「一生、漫才頼むで」と書かれた色紙をもらったのも大きいですね。家の玄関に飾ってあるその色紙を見るたびに、「もう少し頑張らなあかんな」と踏ん張れるんです。
――こうして漫才の「伝統」が脈々と継承されていくのですね。
【巨人】道を切り拓いてくれた先輩方がいたから僕らは漫才ができる、と思っています。先輩方はまるで深い雪山で先陣を切るように道をつくってくださり、僕らはその道を進んでいるだけです。
僕は漫才だけやなしに、ドラマや映画にも出演したことがあるのですが、「俺が良い演技をすれば後輩にも仕事がくるはずや」と意気込んで取り組んでいました。
次のページ
「今年の紅白歌合戦への出場も狙っています(笑)」 >
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。
『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
江戸に鯖縞模様の三毛猫が一番いばっている長屋があった。この長屋が舞台の「鯖猫長屋ふしぎ草紙」シリーズが時代小説ファン、猫好きの心をもわしづかみにしている。著者の田牧さんに物語誕生秘話を語っていただいた。
あまたいる戦国武将のなかから、各都道府県で一人ずつを選び、短編小説に。くじ引きの結果、第17回は滋賀県! 執筆は、いま最も勢いのある若手歴史小説家・今村翔吾先生です。
創業経営者にはいくつかの曲がり角があるといわれます。そんなときに経営者がとるべき対処法とは?
映画『罪の声』が今年10月30日(金)より公開される。物語の舞台は1984年の日本、劇場型犯罪が列島を震撼させていた。本作で主人公の新聞記者・阿久津を演じた小栗旬さんに、コロナ禍で感じたマスメディアの在り方や役者としての矜持について聞いた。