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ペット用物資は半年届かない事も...災害時「飼い鳥と避難する」ための備え

鳥防災編集部(著)、NPO法人ANICE、小嶋篤史、梅川千尋(監修)、富田園子(編集)

2023年03月15日 公開

 

人と共有できる便利グッズ

鳥と共用で使える防災グッズ

人用のグッズ、鳥用のグッズと分けなくとも、共有で使えるグッズがあります。こうしたグッズははじめに持ち出す非常用袋に備えておくのがおすすめ。それぞれ複数の用途に使えるので、あらかじめどんな用途に使えるのか調べておくとよいでしょう。

例えば新聞紙は寒いときは靴下の上から巻いたり、骨折部分に厚め巻いて添え木代わりにも。鳥のケージを覆ったり、ケージ底に敷いて掃除に使ったりもできます。

他にも、飲み水は鳥にもあげられるよう軟水を用意すると◎。大きな容器より500mlペットボトルをたくさん用意した方が開封後の傷みを防げます。

トイレットペーパーは巻きの多いものを備蓄しておきましょう。非常用袋に入れるときは芯を抜いて平たくつぶし、ファスナー付きポリ袋に入れると、かさばらず水濡れも防げます。

モノが手に入らないなかで身を助けるのは、あなたの知恵なのです。

 

命に関わるエサと薬

鳥用のエサと薬

災害時に優先して配給されるのは当然、人間用の物資です。ペット用の物資の到着は時間がかかりますし、過去の大規模災害では半年以上ペットの救援物資が届かなかった例もあります。

以前は「食料備蓄は3日分」は定説でしたが、現代では命に関わるフードはなるべく多く備蓄しておくのが正解です。家にたくさん備蓄しておくほか、初めに持ち出す非常用袋の中にも必ず入れておきましょう。持病の薬がある場合も同様。多めに処方してもらい、ストックを非常用袋の中に入れて。

【インコやオウム、フィンチなどの鳥種】
上記画像参照

【猛禽類】
冷凍マウスやヒヨコしか食べたことのない猛禽類は災害時の食事に困るかもしれません。停電になってもポータブル電源などで冷凍し続けるか、災害時は缶詰の鶏肉(食塩不使用)や猫用缶詰を与えることを想定し、普段から食べ慣れさせておくなどの対策を。

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