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ペット用物資は半年届かない事も...災害時「飼い鳥と避難する」ための備え

鳥防災編集部(著)、NPO法人ANICE、小嶋篤史、梅川千尋(監修)、富田園子(編集)

2023年03月15日 公開

 

いざというときに役立つトレーニング

「おいで」や「ケージに戻る」トレーニングができていれば、災害時に危険を回避できる可能性が上がります。普段からスキンシップを兼ね、一緒に練習しておきましょう。

鳥の手乗りトレーニング

【手乗り】

トレーニングの基本です。人の手を怖がらずに乗ってもらうことができれば移動がスムーズになります。

1. 手でエサをあげる
手に対する恐怖心を取り除くには、手でエサをあげるのが有効。まずはケージごしにおやつをあげて、逃げなければケージの中に手を入れておやつをあげます。

2.軽くスキンシップ
1.で手に慣れたら、ケージ内に手を入れスキンシップをしてみます。鳥が逃げるなら1に戻って。

3.指を差し出す
鳥のおなかの前に指を差し出すと、鳥は条件反射で片足を乗せてきます。そのままゆっくりと指を上げると、バランスを取るためにもう片方の足も乗せてくるはず。

4.コトバの合図を付ける
翌日からはスムーズに指に乗ってくるはず。鳥が乗るときに「乗って」というコトバを付けて、コトバと行動をリンクさせます。くり返すうちに「乗って」と言えば指に乗るように。

鳥のおしゃべりトレーニング

【おしゃべり】

おしゃべりが得意な鳥なら、名前や住所、電話番号を覚えてもらうと迷子になったときに役立ちます。迷子になったセキセイやヨウムが自宅の住所や名前(苗字)、電話番号を保護した人の前でしゃべり、家に戻れた事例が実際にあります。

1.覚えさせたいコトバをくり返す
とにかくくり返し聞かせるのが一番。コツはスキンシップをせずに行うこと。触れない場所にいるときこそ、「おしゃべりでコミュニケーションしたい」気持ちがわくのです。1~2週間で覚える鳥も。

2.「モデル/ライバル法」を使う
アメリカで実証されたトレーニング法。飼い主さんが発したコトバを別の人間が真似したら、飼い主さんがおやつなどをあげてその人を褒める、という様子を鳥の前で披露します。鳥は「コトバを真似したら褒めてもらえる」と学習し、練習してくれるようになります。

 

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