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「朝に弱い」というあなた、すっきり目覚めて「朝活」しませんか?

2013年04月26日 公開

鴨下一郎(心療内科医、医学博士)

『〔図解〕「朝に弱い」が治る本』より》

「朝に弱い」を治すには?

体の準備には1時間かかる

 「朝に弱い」人は、ぎりぎりの時間まで寝ていますが、起きたとなったら、びっくりするほどの猛スピードで身じたくをし、家を出るという「特技」を持っています。それはそれで立派なことですが、残念ながら、身じたくはできても、体の中はそんなにすぐには動けないのです。

◎目覚めても体はすぐには動かない◎

 まず、胃腸です。起きて牛乳などを飲み、朝食を食べ終わったころ、やっとウンチがしたくなります。しかし、起きてすぐに家を飛び出したのでは、胃腸が活発に動き出すのは会社に着くころです。出かける前に牛乳を飲んだのはいいけれど、電車の中でトイレに行きたくなり、冷や汗をかいたという話もあります。できれば毎朝、自宅できちんとトイレタイムを持ちたいものです。それだけで毎日の心身の快適度はまったく違います。

 脳や体の各器官にしても、起きてすぐに活発に動き出すわけではありません。シャワーを浴びたり、朝食を食べたりという刺激によって、少しずつ動き始めるのです。

 できれば、出かける1時間前には起きたいものです。この1時間で、体は万全の準備を整えることができるのです。

 

熱いシャワーとおいしい朝食で1日を始めよう

 ふとんから出ることに成功したら、次は体の中をしっかりと目覚めさせましょう。体の調子を整え、快適な1日を始めるためには、シャワーを浴びたり、朝食をとることが効果的です。

◎目覚めを促進させるのは“シャワー”と“朝食”◎

 朝のシャワーは目を覚ますのにうってつけです。それも、熱いシャワーをパツと浴びるのがいちばんです。バシャバシャと熱いお湯に打たれれば、眠り続けるわけにはいきません。

 熱いシャワーを浴びると、血行がよくなります。浴室の外に出ると、体から湯気が出ているのがわかりますが、これは熱いシャワーで急激に上がった体温を調節しようとしているのです。同時に、体のバランスを保つために、交感神経も活発に動き出します。そうやって、神経も活動の態勢に入るわけです。

 また、わたしたちは、眠っているあいだに多量の汗をかきますから、シャワーを浴びれば体もすっきりと快適になります。

 体をしっかり目覚めさせるには、朝食も欠かせません。

 きちんと朝食を食べることで、脳や胃腸の目覚めが促進され、頭がすっきりします。また、朝食をとると便意を催します。眠っているあいだ休んでいた胃腸が、目覚めて動き出すのです。

 逆に、朝食抜きを続けていると、必然的に便秘を招いてしまいます。また、朝食を抜くということは、食事の時間がどんどん先送りされることになるため、夕方、あるいは夜中にたくさん食べることになり、胃腸に負担をかけるので、快適な眠りが邪魔されることになります。つまり、朝食を抜くことは、食事だけでなく、目覚めもトイレも先送りになり、眠りにも影響を与え、1回転してまた目覚めに影響を与えるのです。

 朝、余裕のある時間に目覚め、熱いシャワーを浴び、おいしい朝食をとれば、快適な1日のスタートが切れます。そして、「朝に弱い」を治すには、まず明日の朝きちんと目覚めること、そのためには今夜きちんと眠ることが大切です。

 さあ、さっそく今夜から始めてみましよう。

 

朝の時間を有効に使う方法

 よく、忙しい人ほど朝早く起きているという話を聞きます。

 散歩をしたり、ジョギングで汗を流したり、仕事とはあまり関係のない本を読んだりなど、仕事に行く前の朝の時間というのは、やり方しだいで有効に使えるものです。

◎朝の1時間は、夜の何時間分にも匹敵する◎

 勉強や読書など、何かをしようと思っても、仕事のあとでは、ぼんやりしてしまって頭が働かないことも多いでしょう。しかし、朝ならば疲れがとれているのですから、脳も元気で集中力があります。体も同様に、仕事のあとはくたくたですが、朝にはまた元気を取り戻しています。

 そのうえ、夜ともなれば飲みに行こうとか、テレビやDVDを観ようなど、多くの誘惑が生まれます。しかし、朝にはそういったものがありませんから、自分だけの時間を有効に使うことができるのです。

 とりあえず、1日でもいいですから、いつもより1時間早く起きてみてください。そして、散歩をするなり、本を読むなり、ゆっくり朝食をとって新聞を読むなりしてみてください。その時間の長さに驚くはずです。同じ時間なのに、朝の1時間は夜の何時間分にも感じることでしよう。

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