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英語を1年でマスターするための「7つの戦略」とは

2014年12月19日 公開

三木雄信(元ソフトバンク社長室長)

《『海外経験ゼロでも仕事が忙しくても英語は1年でマスターできる』より》

 

こうすれば、英語は1年でマスターできる!

◆何を勉強し、何を勉強しないか◆

 忙しい社会人が1年で英語をマスターするために、最初に絶対にやっておくべきこと。それは「戦略を立てる」ことです。

 「戦略」は、「戦いを略す」と書きます。つまり、どこに注力し、どこで手を抜くかを見極め、最短最速でゴールへ到達するための方法を考えるのが「戦略を立てる」ということです。

 英語学習においても、この戦略の視点が欠かせません。「1年で使える英語をマスターする」という目的を達成するためには、「何を勉強し、何を勉強しないか」を最初に見極めることが非常に重要なのです。

 世の中には英語学習に関する情報があふれていますし、教材も数限りなく存在します。

 しかし、忙しく働きながら、1年で使える英語をマスターしたいなら、あれもこれもと手を出している余裕はありません。

 では、やるべきこととやらなくていいことを、どう見極めればいいのでしょうか。

 ここでは私の体験をもとに、社会人が英語学習の戦略を立てる際の具体的なポイントについて解説したいと思います。

◆1年でマスターするための7つの戦略◆

戦略-01 「自分に必要なのはどんな英語か」をまず明確にする

戦略-02 スピーキングとヒアリングを集中的に鍛える

戦略-03 単語は勉強しない。これ以上の単語カアップは不要

戦略-04 言いたいこと1つにつき、覚える言い回しは1つだけ

戦略-05 文法も勉強しない。不安なら中学英語の解説本に1回だけ目を通す

戦略-06 日常会話やスモールトークは後回し

戦略-07 発音はあきらめる

★では<01>の解説ご覧ください。

 

<戦略一01>「自分に必要なのはどんな英語か」をまず明確にする

 「何のために英語を勉強するのか?」

 英語の学習戦略を練るとき、最も重要なことは「英語を勉強する目的」をまず明確にすることです。

 英語はあくまでも何かの目的を達成するための道具にすぎません。では、その道具を使って何をしたいのか。その人の目的によって、必要とする“英語”は違ってきます。

 例えば、英語でビジネス交渉をしたい人と、英字新聞・雑誌を読めるようになりたい人とでは、学ぶべき英語はまったく別物です。

 ところが、学習目的を曖昧にしたまま勉強を始めると、「英語でビジネス交渉をしたい人が、英字新聞・雑誌を読む勉強をする」といったことをついやってしまうのです。まったく意味がないとは言いませんが、これではいつまでたっても英語でビジネス交渉ができるようにはなりません。

 逆に、学習目的を明確にすると、そこから逆算して、「勉強しなければいけないこと」と「勉強しなくてもいいこと」がわかります。特に、「手抜きをしていいところ」がわかることが、短期間で英語をマスターする上で非常に重要なのです。

 社会人の英語学習は、学生時代の勉強とは違います。

 学校ではまんべんなく勉強しなくてはいけませんでしたが、社会人の場合は自分にとって必要な部分だけを勉強すればいい。つまり、英語力が思いっきり偏っていていいのです。

 例えば、「英語でブンゼンをしたい」という人はスピーキングとヒアリングの勉強に徹して、リーディングやライティングの勉強は後回しにしてもかまいません。そのスピーキングとヒアリングも、プンゼンをする際に必要な表現や言い回しを学べる教材だけに絞って勉強すればいいでしょう。

 「これは目的達成に関係ないからやらない」と割り切る。つまり、やらなくていいことは捨てて、やるべきことだけに時間と気力を集中する。

 使える英語を1年でマスターする秘訣は、ズバリ「超目的思考」に徹することです。

英語学習もビジネスライクに徹すればいい

 実はこの「超目的思考」、きっと皆さんも、毎日の仕事ではごく自然と実践しているのではないでしょうか。

 例えば、資料を作る時でも、「来週の商談でクライアントに自社の製品を購入してもらいたい」といった目的から逆算して、やるべきこととやらなくていいことを考えるはずです。

 「製品の機能については前回の商談で説明したから、この資料には入れなくていい(=やらなくていいこと)」

 「競合も売り込みに来ているらしいから、ライバル会社の製品と比較した時の優位性に絞って資料を作ろう(=やるべきこと)」

 といったように。

 こうすれば、競合の製品に関する情報収集や自社製品との比較データのとりまとめといった必要な作業だけに集中できます。だから決められた期限までに、効率的に仕事を進めることができるのです。

 「超目的思考」で物事を進めるのは何も特別なことではなく、多くの人が普段の仕事ではごく当たり前にやっていることなのです。ところが、仕事では普通にやっていることを、英語学習に応用しようと考える人はあまりいないようです。

 私は1年で使える英語をマスターしましたが、天才でもスーパーマンでもないことはすでにお話しした通り。知力にも体力にも気力にも限界がある、いたって普通の人間です。

 だからこそ、「超目的思考」を徹底し、その限られた力をいかに有効に使うかに知恵を絞ったわけです。

 学習計画を立てるというと、たいていの人は「何をやるか」ばかりを考えますが、実は「何をやらないか」を決めることのほうが重要なのです。

 私の場合は、「英語でビジネス交渉・商談ができるようになる」という目的がはっきりしていました。では、そこからどのようにやるべきこととやらなくていいことを取捨選択していったのか。それを次からは詳しく紹介していきましょう。

 皆さんもこれを参考に、「自分が学ぶべき英語」をまず明確にしてみてください。

 

三木雄信

(みき・たけのぶ)

ジャパン・フラッグシップ・プロジェクト〔株〕代表取締役社長

1972年、福岡県生まれ。東京大学経済学部経営学科卒。三菱地所〔株〕を経てソフトバンク〔株〕に入社。27歳で同社社長室長に就任。孫正義氏のもとで「ナスダック・ジャパン市場開設」「日本債券信用銀行(現・あおぞら銀行)の買収案件」「Yahoo! BB事業」などにプロジェクトマネージャーとして関わる。英会話は大の苦手だったが、ソフトバンク入社後に猛勉強。仕事に必要な英語だけを集中的に学習する独自のやり方で、「通訳なしで交渉ができるレベル」の英語をわずか1年でマスター。2006年にはジャパン・フラッグシップ・プロジェクト〔株〕を設立し、同社代表取締役社長に就任、現在は、ケント英会話学院代表も務める。また自社経営のかたわら、東証一部上場企業をはじめ複数の企業の取締役・監査役を兼任。その一方で、厚生労働大臣年金記録問題諮問委員など、公職も多数経験。現在も、日本年金機構(旧・社会保険庁)で理事(非常勤)を、内閣府の原子力災害対策本部で廃炉・汚染水対策チームのプロジェクトマネジメント・アドバイザーを務めている。

著書に、『「A4一枚」仕事術』(東洋経済新報社)、『孫正義「規格外」の仕事術』(PHPビジネス新書)ほか多数。

 

iyashi

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