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実家の借金について彼にうちあけたら、ふられました……恋愛相談室

2015年03月10日 公開

井上香織

実家の借金について彼にうちあけたら……

相談内容

私には、好きな人がいます。バイト先で知り合いました。実はお互い好きだったのですが、私が実家のことを話したために付き合うことが出来ませんでした。その内容とは、家に借金があることです。300万あるのですが、大学を卒業したら、私は仕送りしなければならない状態なんです。家に借金があることで、私はこれまで自分を責めつづけて生きてきたために、楽しい恋愛を望んでいなくて、彼氏になる人には、それをわかってほしいって思っていました。

結局、彼に断られたのですが、友達でいようっていうことになりました。しかも、彼には、もう1人、好きな女の子がいて、その子もバイト先の人なんですけど、私はどうしたらいいのでしょうか?私としては、彼をひそかに思いつづけていきたいと思っています。私は両親と自分とを一体化して考えがちなんです。それを割り切って自分を大切にしていい恋愛が出来るにはどうしたらいいのでしょうか?

(22歳、学生) 

 

ちょっと、その彼はひどすぎるのでは?

アドバイス

あなたと御両親との関係が詳しく書いてなかったので、よくわからないのですが、実家の借金、300万円というのは、どういうお金なのでしょうか?それは、学生のあなたが負担に思い、恋愛もできないような意味を持つお金なのかしら?

たいてい、あなたのような年令の子供がいるお宅には、なんらかのローンがあったりします。住宅や車のローン。それはある意味“借金”です。でも、あなたが、そんなふうに思いつめてしまうということは、サラ金とか、そういう借金なのかしら。もしも、そうだとしたら、家族はとても辛いと思うし、それを卒業後、仕送りしようとまで考えている、あなたはとても立派です。そして、おそらく、とても誠実で正直な女の子なのだと思います。

好きな人の前で、取り繕って、愛されようとしたりする女の子はたくさんいるけれど、あなたは、真実の自分を愛してほしいと思ったのでしょう。両親の借金のことを言い出すのには、とても勇気がいることだったと思います。“お互い好きだった”って書いてあったけど、その彼は借金の話をしたら、尻込みしてしまったわけでしょう。たしかに300万円は、大きな額だけれど、それは、たとえばあなたがブランドものに狂ってつくった借金というわけではないのに。しかも、大好きな彼が、目の前でほかの女の子にアプローチをかけるところを見なければならないなんて…ちょっと、ひどすぎる。

「割り切って自分を大切にしていい恋愛が出来るにはどうしたらいいのでしょうか? 」と、あなたは書いていましたが、もう、あなたは、結論に達しているのではないかしら。両親へ毎月どのくらい送金しなければいけないのか、わからないけれど、それはそれ。私は私。と強く思うことです。もちろん、それまで育ててくれた両親に対する感謝と愛情は持ち続けてほしいけれど、いつまでも、その部分に縛られていると、いずれ、あなたは両親を恨むことになります。あのとき、あんなに好きだった人と別れなければならなかったのは、両親の借金のせいだと。そうならないためにも、あなたは、あなたの人生を楽しむように、気持ちのモードを切り替えてみましょう。

今の彼は…もう諦めた方がいいかもしれません。本気で好きだったら、あなたを少しでも助けたいと思ってくれるはずです。それは経済的にではなく、精神的にささえになろうって…。違うかな?あなたも、本当は…今の状況をすべて理解し、愛してくれる人と巡り逢いたいと思っているのではないのでしょうか?

もしも、そうだったら、焦ることはないと思います。もちろん、心の支えになる“誰か”が必要だとは思うけれど、それは、たぶん彼ではない。少なくとも、今の彼では…と私は思います。あなたを…両親の借金ごと愛してくれる人が、きっとどこかにいるはずです。

大丈夫。あなたは素敵な女の子なのだから、自信をもってください。

それから…22歳ということは、もうすぐ卒業、なのかしら。バイトって、なにをしているのかな?あまり無理をしないようにも体に気をつけてくださいねっ。

iyashi

著者紹介

井上香織(いのうえかおり)

青山学院大学文学部教育学科卒。学生時代にはシンガーソングライターとして、アルバム『めざめの刻に』他を発表。また、ラジオのDJ、作詞、詩集『サイレント・レター』(サンリオ)も。大学卒業後は私立高校で英語教師として勤務するかたわら著作活動を続ける。著書は『25歳の辞表』(徳間書店)、『オードリー・ヘプバーンの恋愛講義』(河出書房新社)、『MON CHERI』(KKベストセラーズ)、『放課後』『恋愛歌』『“あなた”からの卒業』(講談社)、『それでもあなたに逢いたくて』『それでもあなたが好きだから』『淋しいのはあなただけじゃない』(大和書房)、『蜃気楼の彼方に』(幻冬舎)他多数。

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