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ネスレ日本CEOが考える「勝ち続けるマーケティング」

2017年05月22日 公開

高岡浩三(ネスレ日本株式会社代表取締役社長兼CEO)

高岡浩三(ネスレ日本社長)

グローバル時代を生き抜くための「 マーケティング力」

マーケティングとは「顧客の問題解決」である

ビジネスで勝つためには絶対に必要なものがある。

その答えはズバリ、「マーケティング」だ。

世界で最も少子高齢化が進み、経済規模が縮小傾向にある日本において、ネスレ日本は6年連続で右肩上がりの成長を続けている。

それは、21世紀型の新しいマーケティングを推進し、打ち出した戦略が次々に成功したからだ。

では、ここで皆さんに、重要な問いかけをしたい。

それは「マーケティングの定義とは何か?」ということだ。

残念ながら、日本人の多くはマーケティングの本質を誤解している。だから改めて、その定義をはっきりさせておこう。

マーケティングとは「顧客が抱えている問題を発見し、それを解決すること」である。

お客様が困っていることやうまくいかないことを見つけて、その人にとって価値のあるサービスや商品を提供し、問題を解決すること。

これがマーケティングなのである。

まずはこの点をしっかり理解していただきたい。

では、重ねてお聞きしよう。

この「顧客」とは、一体誰を指すだろうか。

皆さんは「顧客」と聞くと、直接の取引先や一般消費者をイメージするかもしれない。

だがそれでは、営業やマーケティングなど直接部門の人間だけが顧客を持つことになる。

しかし実際は、どんな部門の人間にも顧客は存在する。

例えば人事なら、同じ会社で働く社員が「顧客」となる。人事の中でも、採用を担当する者なら、学生や他社で働く転職希望者が「顧客」となるだろう。

つまり、自分の仕事が総務や経理などの間接部門であっても、必ず「顧客」はいるということだ。

だからまずは、働くすべての人が「自分は誰のために仕事をしているのか」を明確にしてほしい。

それがすなわち、あなたにとっての「顧客」となる。

それを意識すれば、「顧客はどんな問題を抱えていて、どうすればそれを解決できるか」という発想も生まれてくるはずだ。

そう考えて、ネスレ日本では、私が社長に就任してから、全部門においてこのマーケティングの思考を浸透させてきた。

iyashi

著者紹介

高岡浩三(たかおか・こうぞう)

ネスレ日本〔株〕代表取締役社長兼CEO

1960年、大阪府生まれ。83年、神戸大学経営学部卒業後、ネスレ日本〔株〕に入社。各種ブランドマネージャーを経て、「キットカット受験生応援キャンペーン」を成功させる。後に『ネスカフェ アンバサダー』など新しいビジネスモデルの構築を通じて、高利益率を実現している。著書に『ネスレの稼ぐ仕組み』(KADOKAWA)など。

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