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転職した元社員の“笑顔”は、経営者への痛烈な「ダメ出し」

沢渡あまね(業務改善・オフィスコミュニケーション改善士),吉田裕子(国語講師)

2019年09月09日 公開 2022年02月22日 更新

 

あらためて『徒然草』58段を超訳で読む

「覚悟さえあれば、環境は関係ない。出家なんてしなくても、本気なら修行なんてできる」とか綺麗事を抜かすヤツがおるが、それはなーんもわかっとらん人間の意見じゃ。

朝から晩まで、俗世間のこまごました用事に追われて、どうやって集中ができるかの。落ち着いた環境を整えんと、ろくなことはやれん。

 

『徒然草』も根性論を否定している!?

国語講師の吉田です。徒然草58段の原文で印象的なのは、

「心は縁にひかれて移るものなれば、閑(しず)かならでは、道は行じ難し」
(訳:心は周囲に影響されて移ろうものなので、余計なもののない、落ち着いた環境でなければ、精進などできない。)

綺麗事も根性論も、聞こえはいいのですが、実現性が乏しくては仕方ありません。その点、兼好はリアリスト。人間の心の弱さをきちんと理解したうえで、環境を整えることによりカバーし、成果を出そうとするのです。

「弱さを認めて、適切な対処をとる」

それこそが、実生活での真の強さではないでしょうか?

「心頭滅却すれば火もまた涼し」といいますが、心頭滅却の境地に至るのに何年も修行をするぐらいなら、さっさと火を消すなり、火から離れるなりしたらいいですよね(笑)。

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