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「この人といると疲れる」と感じたら...行動心理学に学ぶ“人間関係の境界線”

ニック・トレントン(行動心理学修士)

2026年10月22日 公開

「この人と話すと、なぜか疲れる」「断りたいのに、嫌われるのが怖くて言えない」そんな人間関係に悩んでいませんか?自分を守るために大切なのは、相手を変えることではなく、適切な境界線を引くこと。無理をしない人間関係の築き方を紹介します。

※本稿は、ニック・トレントン(著)・林田レジリ浩文(訳)『行動心理学が明らかにした ネガティブ思考を手放す技術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

自分を守るために、人間関係に境界線を

あなたが、いつもネガティブで愚痴や悪口をあなたに話してくる友人を持っているとしましょう。あなたは何度もそういう話はやめてほしい、と言いますが、相手は聞いてくれません。仕方なく、あなたはその人と距離を置こうとします。

その人に、関係が健全ではないこと、自分にとってとても居心地の悪いものだから距離を置きたい、それを分かってほしい、と伝えました。

相手はあなたの言葉に怒ったり、戸惑ったりしてこんな風に言うかもしれません。
「よくそんなことが言えるね。良い友達と思っていたのに」
「分かった。もうそんなこと言わないから友達でいて

そういった相手の反応は仕方のないことです。あなたはあなたの幸せを考えなければなりません。もちろん、相手にそう言われれば、申し訳ないとあなたが思うのは仕方のないことですが、あなたはあなたの決断を尊重し前を向いていくべきです。

現代のようなデジタル社会では、オンラインでのつき合い方も考えていかねばなりません。特にSNSとの接し方には注意を払う必要があります。すでにSNSはただのWebメディアではなく、現実の一部になっています。有害な人間関係も知らないうちに私たちの世界に入り込んでくるものです。

どんなスタンスでインターネットとつき合うのか、ここでも境界線を決めておくのがいいでしょう。オンラインでもオフラインでも適正な距離感を無視して、こちらににじり寄ってくる人がいるものです。それについて反応したり反論したくなりますが、それはトラップであることも多いので、相手の土俵に乗らず、自分の境界線を保ち続けることを考えましょう。

 

SNSやLINEでも、自分の境界線を守る

メールやLINEにしても、こちらのことは一切気にかけずに延々と自分の問題を話し続ける人がいます。無視しようとして、だんだんこちらもイライラしてくる。相手に「さすがにこちらの話も少しは聞いてほしい」と伝えます。

相手はその言葉に反応し、構えたり、イラッとしたりして返します。
「あなたも私の悩みを聞いてくれていたじゃない」
「自分の話をしたいって勝手よね」

こういう時こそ、あなたの境界線を考える時です。自分のスタンスと要望を伝えるのです。それで相手が態度を変えない時には、もう一度こちらの考えを伝えるか、時にはその人とは距離を置くことも考えなければなりません。

こういう境界線を設け、それを保っていくのは最初のうちは大変かもしれませんが、この主体的な態度はあなたの心身の健康のためにとても大切なものなのです。

著者紹介

ニック・トレントン(にっく・とれんとん )

行動心理学修士

アメリカのライフコーチ、講演者。行動心理学修士。作家としての活動も精力的で、多くのベストセラーを出している。
前作の『STOPOVERTHINKING―思考の無限ループを抜け出し、脳が冴える5つの習慣』(日本語版・ダイヤモンド社)は全世界で150万部以上を売り上げた。人間のポテンシャルを伸ばすための方法を優しく説く心理学ベースの作家として世界的な定評がある。本書『行動心理学が明らかにしたネガティブ思考を手放す技術』はアメリカだけでも23万部以上の大ベストセラーとなり現在も売れ続けている名著である。日本では他に『「運のいい人」の科学』(SBクリエイティブ)。

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