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匿名での誹謗中傷も必ずバレる…親が子に教えておくべき「ネットの現実」



2020年07月14日 公開

堀田秀吾(明治大学教授)

会話、SNS、ネット、噂…ことばを使ったいじめや加害行為がますます増えています。とくにデジタルネイティブな子どもたちは、ネットを通じてそれらのことばを日々、受け取り、ときには自分も発信者になっていたりします。

ことばのいじめから、どうやって子どもの心を守り、またいじめをさせないようにするか。明治大学教授で言語学博士の堀田秀吾氏が著書『いじめのことばから子どもの心を守るレッスン』(河出書房新社)から、言語学・法学・社会心理学・脳科学等の分野からいじめのことばに科学的に効くアプローチを紹介します。

※本稿は堀田秀吾著『いじめのことばから子どもの心を守るレッスン』(河出書房新社刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

ネットに悪口や個人情報が書かれたら

少し前の2015年の情報ですが、東京都教育委員会が行った調査によると、高校生3222人中497人、すなわち約15%もの人が、インターネットの掲示板や交流サイト(SNS)に悪口や個人情報を書かれたことがあるそうです。

こういった問題には、自分で対処するか、専門家に頼むかのどちらかになります。投稿者当人に削除や訂正の交渉をするのも一つの方法ですが、いじめてくる人にとっては、いじめられている人が困っているのを見るのが目的の一つなので、応じてくれる可能性は非常に低いと言わざるを得ません。

ですから、こういった問題では専門家の力を借りて、対処することが得策と言えるでしょう。自分の写真や住所・連絡先などのプライバシーに関することがインターネットやSNSに載せられてしまった場合は、個人でできることはあまり多くありません。

法律的には権利侵害に当たりますし、プロバイダーやサービスの提供者に言って消してもらうという選択肢も可能性としてはあります。しかし、いろいろな条件や専門知識が必要となりますので個人的には難しいでしょう。また、残念なことに、ほとんどの場合は削除してもらえません。

 

法的な手段を考えてみる

となると、次の手として法的手段に訴えることも可能です。いじめられる側の名誉が傷つけられれば名誉毀損罪という犯罪になります。

もし、被害者になった場合は、弁護士に相談して、実際に裁判にならなくても、弁護士から相手方にアプローチしてもらうだけでもかなりの効果があるでしょう。

いずれにしても、専門家に頼むと決めた場合、ちゃんとした証拠が必要になるので、問題の投稿をスクリーンショットなどで保存しておくことが大切です。

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