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自分の子が「悪い噂」を流された場合の対処法



2020年07月15日 公開

堀田秀吾(明治大学教授)

会話、SNS、ネット、噂…ことばを使ったいじめや加害行為がますます増えています。とくにデジタルネイティブな子どもたちは、ネットを通じてそれらのことばを日々、受け取り、ときには自分も発信者になっていたりします。

ことばのいじめから、どうやって子どもの心を守り、またいじめをさせないようにするか。明治大学教授で言語学博士の堀田秀吾氏が著書『いじめのことばから子どもの心を守るレッスン』(河出書房新社)から、言語学・法学・社会心理学・脳科学等の分野からいじめのことばに科学的に効くアプローチを紹介します。

※本稿は堀田秀吾著『いじめのことばから子どもの心を守るレッスン』(河出書房新社刊)より一部抜粋・編集したものです。

 

噂は偏った見方から発生する

「あの子、〇〇したらしいよ」「こういうこと言ってたんだって」ー噂は大人同士でもよく言ったり聞いたりしますが、子どもも同じです。子どもたちの間でも色んな噂が飛び交っています。

小学生でもスマホを持っている時代、そうした噂はLINEなどSNSを通じて大人たちの目が届かないところで取り交わされたりしています。

では、もし自分の子どもがどうやらそうした噂の的になっているとしたら、親として何ができるでしょうか。噂の正体を心理学・言語学的な見地から検証してみましょう。

悪い噂の発生のメカニズムには、少なくとも二つの心理学的な現象が含まれています。

一つ目は、「確証バイアス」というもの。確証バイアスというのは、人は「自分の意見や価値観に都合の良い情報しか見ない」という歪んだものの見方のことです。

このバイアスがまるでフィルターのように働き、その人に関するいろいろな行動や情報の中から、その人が悪い人なんじゃないかと思える情報だけを拾って見るようになり、聞こえてくるようになります。そして、その情報がどんどん積み重なっていくのです。

二つ目は、「同調」と呼ばれる集団心理です。ニューヨーク大学のドイチとジェラルドは、集団に同調するメカニズムを、「規範的影響」と「情報的影響」の二つに分けています。

•「規範的影響」 集団に認められたい・制裁を避けたいという欲求から、集団規範に合った態度や行動をとる影響

•「情報的影響」 何が正しいかわからないとき、他者や集団の言動を「正しいもの」として受け入れてそれに合うような行動をとる影響

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噂は空気を読むことで形成される >



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