松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2020年11月21日 公開
※写真はイメージです
2020年3月まで開成中学・高校の校長を務め、現在は北鎌倉女子学園の園長である柳沢幸雄氏。
同氏の著書『ハーバード・東大・開成で教えてわかった 「頭のいい子」の親がしている60のこと』では、50年近い教員生活の経験と、親としてアメリカでの体験を踏まえ、親が子どもとどう関わればよいかをアドバイスしている。
本稿では、柳沢幸雄氏が子どもに「ゲーム好きな子どもは将来有望」「ゲームはうんとやれ」と言う理由に迫り、ゲームを教育や時間の使い方という観点から考える。
※本稿は『ハーバード・東大・開成で教えてわかった 「頭のいい子」の親がしている60のこと』(PHP研究所刊)より一部抜粋・編集したものです。
開成高校の生徒にゲーム好きが多いように、私は「好きならうんとやれ」と言っていました。ゲームの面白さの真髄を味わいなさいと。
これからの時代、ゲームのプログラミングに興味がある子どもたちは、将来有望です。
テレビゲームが盛んになってから長い時間がたち、ゲームもさまざまな技術に支えられるようになっているからです。
システムを作るシステムプログラマーだけでなく、サーバーのプログラマー、エフェクトプログラマー、AIプログラマーなど多くの分野のプログラマーたちがゲームには関わっています。
そして複雑な構造と高画質、すばらしい音楽、アートなど技術や芸術の質の向上が際立つようになりました。
つまり将来の職業と結びつくプログラミング教育は、子どもが活躍するきっかけづくりの一つになるということです。
実際の教育現場を見ると、2020年度改定の新学習指導要領では、小学校から高校までの各学校でプログラミングが必修化されます。
これまでの学習に比べると、プログラミング学習は異質なものに感じるかもしれませんが、時代は変わり、子どもたちが秘める可能性を発掘することにつながります。
プログラミングの能力を開花させ、想像力を発揮して起業する若者や特許を取得する子ども現れるでしょう。
ゲームが好きならのめり込みましょう。ただ消費者としてではなく、「作る方に回れ」と私は子供たちに伝えます。
なぜ面白いのか、世の中には何が求められているのか、子どもたちにはとことん分析してほしいです。
ゲームが好き、というと学校からも保護者からも目の敵にされます。もちろん、依存して長時間を費やし、他に何も進まないのはよくないことです。
ですが、保護者の方もゲームをただ毛嫌いするのではなく、お子さんがゲームから何を吸収しているのかをよくくみとり、助言してあげられるといいかもしれません。
先ほどプログラミングが教育現場においても必修化されるといいました。つまり子ども時代から、プログラミングはできて当たり前のものになっていくのです。
また、これからは生活をしていくうえでもプログラミングの知識は必要となります。
コンピュータを製造する企業やソフトウェアの会社に勤務するから必要というわけにはいかなくなってきたのです。
どのような職業に就くにしても、プログラミングの知識を理解して、コンピュータ等を活用することは極めて重要といえます。
では実際にどのよう教育が行われているのでしょうか。
小学校では自動車メーカーや住宅メーカー、インターネット関連企業といった様々な分野に携わる人々とのかかわりを通して、まずはプログラミングを身近に感じること、あらゆるところにプログラミングが使われていることを意識するところから始めます。
また、小学校段階でも学年が上がると実際に自らがプログラミングを体験していきます。
例えば、正多角形をプログラミングで正確に書くことや料理、建築の「工程」を書き、作業の効率化を確実にするといった指導例があります。
ここでは実際にプログラミングを用いることで、日々の暮らしがより便利で楽しくなるということを実感する狙いがあります。
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