東大生の8割がリビングで勉強する「納得の理由」

米田まりな(整理収納アドバイザー)
2023.10.11 11:57 2023.02.07 19:57

東大生の8割がリビングで勉強する「納得の理由」の画像1

「自宅だと子供がうるさくて気が散ってしまう」「気付いたらスマホをいじっている」…在宅勤務が広がりを見せるなか、このような悩みを持つ人は多いかもしれません。東大卒整理収納アドバイザーの米田まりな氏は、小学生のときから現在に至るまで自宅作業で成果を上げてきました。
米田氏によれば、ちょっとした心がけで「集中できる空間」は創出できるといいます。そこで本稿では、仕事・勉強の効率を最大化するための方法を紹介します。

※本稿は、『集中できないのは、部屋のせい。東大卒「収納コンサルタント」が開発! 科学的片づけメソッド37』 (PHP研究所)より抜粋・編集を加えたものです。

米田まりな(こめだ・まりな/整理収納アドバイザー)
2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社し、Eコマース領域の事業投資を担当。18年より株式会社サマリーに出向、収納サービス「サマリーポケット」の運営に従事する。現在は大手不動産デベロッパーで働く傍ら、 プライベートで整理収納アドバイザー(1級)の資格を活かし、副業としてイベントや雑誌監修、記事執筆など多方面で活躍中。作家・デザイナー・起業家から一般の家庭まで幅広い層に向けて片づけのコンサルティングも行なっている。

東大生の8割がリビング学習をしている

東大生の8割がリビングで勉強する「納得の理由」の画像2

仕事が忙しい方は、なかなか机に向かって勉強をする時間が取りづらいかもしれません。資格の勉強をしようと思ったら、デスクに仕事の資料があって集中できない…。そういう方にオススメなのが、リビング学習です。

『東大脳の育て方』(主婦の友社刊)によると、東大生のじつに83%がリビング学習をしています。

これは驚きの数字です。監修者で脳科学者の瀧靖之氏は「リビング学習には、勉強とそれ以外の境界をなくし、生活の一部のようにする効果がある」と述べています。

たしかに「さぁ、勉強するぞ!」となるまで、なかなかエンジンがかからないことがありますよね。くつろいでから気合を入れて勉強を始めるのではなく、くつろいだ状態で自然に勉強を始めることで、無理なく集中し続けられるようです。これを習慣づければいいのです。

ちなみに私の受験勉強は、ダイニングと自分の部屋の2か所で行なっていました。2か所が一直線上にあったので、キッチンで調理する母親を近くに感じながら、リビングテーブルと自分の部屋を行き来して、毎日飽きずに楽しく勉強をしていました。

「勉強は塾の自習室で集中して、部屋ではダラダラ過ごす」というタイプの同級生もいましたが、勉強する習慣が生活に溶け込んでしまえば、細切れの時間でもすぐに集中して勉強できるので効率的です。

リビングでもダイニングでも、集中できるスペースは多いにこしたことはありません。習慣化してしまえば、作業場所はどこでもいいのです。習慣化させることが大切なのです。

「家が狭い」「自分の部屋がない」と言って、自宅での仕事や勉強から逃げていませんか? 結果を出している人は環境を言い訳にしません。今日から環境のせいにするのをやめましょう。

米田まりな

米田まりな

2014年に東京大学経済学部卒業後、住友商事に入社し、Eコマース領域の事業投資を担当。18年より株式会社サマリーに出向、収納サービス「サマリーポケット」の運営に従事する。現在は大手不動産デベロッパーで働く傍ら、 プライベートで整理収納アドバイザー(1級)の資格を活かし、副業としてイベントや雑誌監修、記事執筆など多方面で活躍中。作家・デザイナー・起業家から一般の家庭まで幅広い層に向けて片づけのコンサルティングも行なっている。