ホーム » 生き方 » 「宿題イヤだ」とグズる子どもを一変させる“親のひと言”

「宿題イヤだ」とグズる子どもを一変させる“親のひと言”



2021年04月20日 公開

水野達朗(大東市教育委員会教育長)、山下真理子(家庭教育アドバイザー)

水野達朗、山下真理子

行政の立場から家庭教育支援に取り組む水野達朗氏と、保護者に寄り添いながら現場で支援に携わる山下真理子氏。

同氏の著書である『これで解決!   母子登校 不登校にしない、させない家庭教育』では、不登校の前兆ともいわれる母親の付き添い登校(母子登校)を早期に解決するために大切な家庭教育のあり方を、具体的にマンガで示している。

本稿では同書より、不安の生じる子育てにおいて、家庭内で親が子どもの自立をうながす接し方の実践につながる「親のカウンセリングマインド(PCM=Parents Counseling Mind)」に関する一説を紹介する。

 

自立心を育てる“親のカウンセリングマインド”

子育ての不安をたとえるならば、ご家庭は大海原に浮かぶ一隻の船のようなもの。しっかりと方向性を定めて目的地に向かっている船であれば、目の前に広がる海ときれいな空、さわやかな潮風に心が満たされることでしょう。

しかし、大海原に浮かぶ一隻の船という同じ状況でも、乗っている船が灯台の位置がわからず、コンパスも壊れた状態ならば、めざすべき方向を失ってしまいます。そうなれば、広く深い海は得体の知れない恐怖となりますし、青い空や潮風さえもあなたの気持ちを落ち込ませてしまうことでしょう。

そのような子育ての不安を軽減させるためには「子育ての灯台やコンパス」を再確認する必要があります。 その灯台やコンパスになりうるものとして私はPCMを考案しました。

「親のカウンセリングマインド(PCM=Parents Counseling Mind)」には、子育てに有効に使える形に変え て、カウンセラーのテクニックの一部を取り入れています。

これは何か問題が起こったときに対処するような 「治療的」なものではなく、「予防的」「開発的」な考えの中から生まれた水野式の家庭教育理論です。PCMは下記の11本の柱で構成され、テクニックとマインドに分けられます。

・アクティブリスニング
・アイメッセージ
・命令・指示・提案を極力避ける
・子と同レベルの会話をしない
・親の問題と子の問題を分けて考える
・先回りして子どもの経験を奪わない
・不足不満を言わない
・悲しいときは悲しい顔で
・うれしいときはうれしい顔で
・叱り役の立場を下げない
・ターン・テーキング

この中から、今回は「アクティブリスニング」について解説します。

 

「アクティブリスニング」とは

「アクティブリスニング」では、カウンセラーが使う「傾聴」のテクニックと「共感的姿勢」を親が身につけることで子どもにとっての「味方」のポジションを構築することをめざします。

----------------------
相談者「これがつらくて…」
聴き手「それはつらいですね…」
相談者(話を聴いてくれた!あの人は私の味方だわ!)
----------------------

----------------------
相談者「これがつらくて…」
聴き手「それはあんたが悪い!」
相談者(話を聴いてくれない!あの人は私の味方じゃない!)
----------------------

大人でも話を聴いてくれたか聞いてくれなかったかで相手の印象が変わりますよね。

具体的には、このような4つの手法を取り入れて話を聴きます。

1.子どもの言ったことを繰り返す
2.タイミングに応じて要約する
3.子どもの気持ちを汲む
4.1~3をふまえて共感的に理解する

次のページ
1.子どもの言ったことを繰り返す >



関連記事

編集部のおすすめ

「給食まで母親と一緒に」一人で学校に通えない子どもの現実

水野達朗(大東市教育委員会教育長),山下真理子(家庭教育アドバイザー)

子どもへの「早く起きなさい!」の言葉が危うい理由

水野達朗(大東市教育委員会教育長),山下真理子(家庭教育アドバイザー)

子どもが問題行動をピタリとやめる「ひと言の質問」

工藤勇一 (千代田区立麹町中学校長)

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ

アクセスランキング

2月開催!!ハッピーウーマンオンラインセミナーシリーズ-Dr.クリスティンペイジ
  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする

ホーム » 生き方 » 「宿題イヤだ」とグズる子どもを一変させる“親のひと言”

×