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ビリギャルを奇跡と誤解する人は知らない「子どものやる気の育て方」

2021年11月02日 公開

坪田信貴(坪田塾塾長,「ビリギャル」著者)

坪田信貴

2000年代あたりからずっと言われている「日本の若者にやる気がない」というのは本当だろうか。「やる気」を測るのは難しいが「自己肯定感の高さ」に置き換えてみると、数字で世界との比較をすることができる。

文部科学省の資料でよく使われる「高校生の生活と意識に関する調査」(国立青少年教育振興機構、2015)では「自分はだめな人間だと思うか」という質問で「そう思う」と答えたのはアメリカの高校生で45%、中国で56%、韓国で35%、そして日本は突出して高く72%だった。

その原因は「家庭教育」「親の態度」「学校のシステム」などさまざま論じられているが、本当のところはわからない。ただはっきりしているのは、もし「才能なんかいらない、とにかく何でもやってみた人勝ち」と明言してくれる大人が彼らのまわりにたくさんいたら、この数字も少し変わっているはず、ということだ。

120万部を超える大ベストセラー、通称「ビリギャル」の著者・坪田信貴氏は最新刊『やりたいことが見つからない君へ』(小学館YouthBooks)でそのことを、10代とその親世代に向け明快な言葉で語っている。

※本稿は、坪田信貴著『やりたいことが見つからない君へ』(小学館YouthBooks)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

やらない理由を見つけるのは簡単

ビリギャルのさやかちゃんも慶應大学に合格して「奇跡」と言われましたが、僕自身は奇跡だなんて思っていません。どんな子でも学べば必ず成長し、成長すれば結果を出すことができるからです。

それなのに周りも自分も高3でこんな成績だったらダメだとか、かつてグレていたら無理だとか、こんな家庭環境だから不可能だと決めつけて、簡単に諦めてしまう。

そう、やらない理由を見つけるのは簡単ですよね。「自分はバカだから」「もう30歳だから」「本当にやりたいことが見つからないから」...でも、それはいろいろな理由を自分に当てはめて、やらない・始めない言い訳をしているだけです。

逆に、うまくいった人に対しては「もともと才能があったんだろう」「地アタマがよかったんでしょう」などと言いますが、僕に言わせれば、どの子だって地アタマはいいし、方法さえ間違えなければ、必ず成長するのです。

 

「やる気がでる」メカニズム

多くの人が信じているのは「やりたいことが見つかる→やる気が出る→勉強する→できる」というベクトルでしょう。でも、これ実は正反対です。「できる→勉強する→やる気が出る→やりたいことが見つかる」これが本当の「やる気」のベクトルです。

まず目の前のことで成果を出すと、周囲から褒められて自信をもてるようになり、それを壊したくないと思ってさらに頑張るようになるとさらに成果が出ます。そして徐々に「自信を持つ自分」という人格を形成していきます。

ですから、若い時期に大切なのはどんなことでもまずはやってみて、小さなことでもいいから「できた」「成長した」という体験を積み重ねていくことです。それが上達してくると、さらに「もっとやりたい」という気持ちが高まり「やる気」が出てくるからです。

そして失敗を恐れず多くのことに挑戦することができるようになり、結果、やりたいことが見つかるということに繋がります。

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