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子どもが寝ない...脳に働きかける「効果的な寝かしつけの言葉」

2022年06月08日 公開

堀田秀吾(明治大学教授、言語学博士)

子どもの注意の仕方

子どもの甘えた行動や、寝かしつけに苦労しているご家庭は多くあります。他の子と比べて焦ってしまうかもしれませんが、時には共感して、子どもの気持ちに寄り添う言葉をかけてあげることも大切です。言語学博士の堀田秀吾さんにオススメのフレーズをご紹介いただきました。

※本稿は、子どもの声かけ検討委員会(著)、堀田秀吾(監修)『子どもがやる気になる!「親のひとこと」言い換え辞典』(三笠書房)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

お悩み1. レストランではしゃいでしまう

公共のスペースでは、周囲のためにマナーを守らなくてはいけないことがあります。自分勝手にふるまってしまう子に、言って聞かせるためには、どうしたらいいでしょうか。

【言いがちフレーズ】
ちゃんとした小学生になれないよ!

【おすすめフレーズ】
ごはんを食べるところでは、どうしたらかっこいい?

今日はおじいちゃんの誕生日会。ナオトくんにとっては、久しぶりの外食です。素敵なホテルのレストランに来て、ナオトくんは大喜びです。でも、楽しい雰囲気に影響されたのか、思わずはしゃいでしまい、テーブルの食器をひっくりかえしてしまいました。

もうじき小学生になるというのに、ナオトくんは落ち着きがありません。パパはなんだかがっかりしてしまいました。

 

<解決策>「何をしたらほめられるか」考えさせる

否定型のフレーズで言うことをきかせようとするのが日本語文化の典型です。でも、それが子どもの心の教育にとっていいかはまた別の話です。

また、言いがちフレーズのように「ちゃんとした小学生」というイメージも子どもには伝わりません。そもそも「将来こうなるために今がんばる」という未来志向でものごとを考えることは、小さな子どもには難しいのです。

その一方で、今の自分を高く評価してほしい、ほめてほしいという欲求は、小さな子どもでもつねに持っています。ですから、どうしたらほめられるかを学習することはできるのです。したがって、おすすめフレーズのように、子どもに自分が何をしたらほめられるかを考えてもらい、学んでもらうのが効果的なのです。

レストランのような場では、「何をしたらほめられ、何をしたら怒られるか」を子どもに客観的に考えさせることで、高揚している感情を抑えることもできます。

客観的に考えると、感情を司っているのとは別の部位を意図的に使うことになります。そうすると感情のところに集中していたエネルギーが分散され、「気を逸らす」ことができるため、子どもは自然と落ち着いていきます。

 

嘘の叱り文句は使わない

このシーンのように、叱る時は、「小学生になれないよ」「お兄ちゃん/お姉ちゃんにはなれないよ」などと言ってしまいがち。でも、実際には自然と成長するため、結果として嘘になってしまいます。うちは、子どもに嘘を見破られてしまい、叱り文句としての効果がなくなりました。

なぜ周りの人に配慮する必要があるのかを伝えたうえで、「ちゃんとした小学生になれない」ではなく「かっこいい(素敵な)小学生になってほしい」と、要望を伝えてあげると、子どもも素直に納得しやすくなります。

幼稚園高学年ぐらいになってくると、小学校にあがることに憧れを持つ子がいるので、その心理をくすぐるといいです。

【もっとやる気にさせる応用フレーズ】
・素敵なミナちゃんを見せてあげよう
・かっこいい小学生は、こんな時どうするかな?

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