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東大首席弁護士・山口真由がやっている「7回読み勉強法」とは?

2014年07月15日 公開

山口真由(弁護士)

「読む」には3つの方法がある

 

調べ物をするなら、「リサーチ読み」が一番

 ここからは、「読む勉強法」について、より深く掘り下げていきましょう。

 効果的な勉強法としての「7回読み」についてはこれまでも何度か触れてきましたが、私が日ごろ行っている読書の方法は、実は3つあります。

 ひとつ目は、「平読み」。いわゆる普通の読み方です。流し読みでも精読でもなく、普通のスピードで文字を追う方法です。小説や雑誌、新聞記事などを読むときはこの方法をとります。

 2つ目は「リサーチ読み」。調べものをするときに役立つ読み方です。

 学生の方が課題のレポートを書くときや、ビジネスマンが情報収集を行うときにはこの方法がおすすめです。

 「リサーチ読み」は、たくさんの本に目を通すのが特徴です。

 ここで強い味方となるのが図書館。まずは検索機に調べたいテーマやキーワードを打ち込み、関連のありそうな本がどこにあるか確認します。その棚に行けば、検索結果に出た書籍以外にも役立ちそうな本が目に付くので、それらも含めてすべて棚から出し、それぞれに目を通します。

 きちんと読んでいると時間がかかるので、サラサラと目を通すのがコツ。目次を見てどこに何が書かれているかをチェックし、流し読みしながら関連性の高い部分を探します。このときの読み方のコツは、文章を読むのではなく、文章の中にあるキーワードを見つけることだけを意識して読むこと。関係がありそうな文献はあとから「平読み」するのですから、この「リサーチ読み」は、文章の意味がとれなくても全く気にする必要はありません。

 それが終わったら、役立ちそうな本以外は元に戻します。1冊の中の数ページだけが役立つ、という場合は該当箇所をコピーして、棚に戻します。

 あとは、このコピーと残りの本の関連部分を熟読します。これでかなりの量をカバーしつつ、質的にも充実した情報を得られるでしょう。

 なお、「リサーチ読み」のサポートとして役立つのがインターネットです。

 調べる事項に関して予備知識がないときは、まず「ウィキペディア」などで簡単にアウトラインをつかんでおくと、「どんな本に有用な情報が載っているか」という見当がつけやすくなります。

 

「7回読み」誕生秘話!? 総長賞の選考で……

 そして3つ目が、「7回読み」。試験勉強はもちろん、知識を身につけたいとき全般に役立つ方法です。

 「7回読み」という言葉をはじめて口にしたのは、東大を卒業する際のことでした。

 成績優秀者として「東京大学総長賞」をいただいたのですが、その選考時に「どんな勉強をすれば、ここまで『優』を多く取れるのか」と聞かれ、「7回読めばだいたい覚えるもので……」と答えたのが、そもそものきっかけです。

 実はそれまで、自分の勉強法を客観的に考えたことはありませんでした。「7回読み」の勉強法しかしたことがなかった私にとって、この勉強法はまさに王道。ごくごく普通の勉強法。

 「それ以外に勉強法なんてあるの?」

 むしろそういう気持ちだったわけです。

 しかし、選考委員の方々からは、意外にも少し驚いた反応。そのときに、はじめて、この方法はちょっと特殊なのかもしれないと意識しました。

 それ以降は、「7回読み」という自分の方法を明確に意識するようになりました。そして、飛び抜けて要領がいいわけでも、頭の回転が速いわけでもない私が、東大で首席を取ることができたのは、この方法に助けられたのではないかと思うに至ったのです。

 この方法の特徴は3つあります。

 (1)「読むこと」の負荷が小さいこと。

 7回読みは、1回1回が流し読みです。しっかり読んで理解しなくては、と思いながら本に向かう集中力とは無縁です。

 (2)情報をインプットするスピードが速いこと。

 同じ文章を、「読む・書く・話す・聞く」で速度を比べたら、言うまでもなく、もっとも速いのは「読む」でしょう。まとめノートを書いたり、講義を聞いたりするよりも短時間で大量の情報をインプットできます。

 (3)いつでも、どこでもできること。

 本が1冊あれば、時と場所を選ばずに勉強できます。多忙なビジネスマンが通勤時間やスキマ時間に行えるので、時間が無駄になりません。短期集中型の勉強にも適しているといえます。

 なお、「7回」という数にこだわる必要はありません。7回でわからない難しい内容は、さらに何回か読み足すのが、私の方法です。

<POINT> 調べ物なら「リサーチ読み」。知識を深めるには「7回読み」を活用しよう。

<<次ページ>> サラサラ読んで数を打つ!必勝の読書法「7回読み」

iyashi

著者紹介

山口真由(やまぐち・まゆ)

弁護士

1983年生まれ。札幌市出身。筑波大学附属高等学校進学を機に単身上京。2002年に、東京大学入学し、法学部に進み、3年次に司法試験、翌年には国家公務員Ⅰ種に合格。また、学業と並行して、東京大学運動会男子ラクロス部のマネージャーも務める。学業成績は在学中4年間を通じて“オール優”で、4年次には「法学部における成績優秀者」として総長賞を受け、2006年3月に首席で卒業。同年4月に財務省に入省し、主税局に配属。主に国際課税を含む租税政策に従事。2008年に財務省を退官し、2009年に弁護士登録。現在は主に、企業法務を担当する弁護士として活動するかたわら、テレビ番組や執筆等でも活躍中。
著書に『天才とは努力を続けられる人のことであり、それには方法論がある』(扶桑社)、『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』(PHP研究所)がある。

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