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生き方

「いつも自慢ばかりの疲れる人」との距離の保ち方

有川真由美(作家/写真家)

2022年08月18日 公開 2022年11月10日 更新

 

疲れる人から適度な距離を保つための4つの知恵 

相手が「疲れる人」になる大きな原因の一つは、お互いの距離が近すぎるか、遠すぎるかというように「距離感がつかめないこと」にあります。

この「距離感」というのは心理的なもので、「同僚が干渉してきて、うっとうしい」とか、「すぐ隣りに恋人がいるのに、なぜか遠くに感じる」といった目に見えない距離感のことです。

距離が近すぎるのも、遠すぎるのも、人はなんらかの"恐れ"を感じて疲れてくるもの。しかも、このエネルギーの消耗は、報われない場合がほとんどです。

人間関係に悩みにくい人は、自分が心地よく、相手も心地いい「つかず離れず」の適度な距離を、"感覚的に"保つクセがあります。つぎの4点を意識してみるといいでしょう。

(1)礼儀だけは尽くしながら、笑顔でいられる距離でつき合う

距離感を大事にしている人は、それぞれに対して心地いい距離を柔軟に見つけます。お互いに無理をしていたり要求が多くなったりして「ちょっと近すぎるかな」と感じたら離れる、「ちょっと距離ができたら声をかけてみる」というように。
どんな相手にも挨拶やお礼など礼儀を尽くして、押したり引いたりしながら、笑顔でいられる距離を見つければいいのです。

(2)相手の言葉、表情、動きから、距離感を読み取る

話している相手の顔が曇ったらさっと引く、笑顔でのってくるときは距離を縮める……というように、相手の反応を察知することも大事。意見するときは、相手の状態を確認してから、適切なタイミングと言葉を選ぶことが必要です。
自分のリズムを守り、相手のリズムを受け入れるフラットな関係ほど、つき合いは続くのです。

(3)感情に流されず、どこかで冷静さを保つ

つい親身になってしまう人は愛情深いものですが、感情移入しすぎると、疲れたり、不満も出てきたりします。
第三者の目になって冷静に見つめ、お互いに無理なく、依存しない程度の"ほどほど"で切り上げるのが、相手とのいい関係を保つコツです。

(4)協力するときは協力し、楽しむときは楽しむ

ただ広く浅くつき合うのではなく、大事な点は協力したり、一緒のときは楽しんだりして関係を構築しようとするスタンスが大事。
人間関係は"鏡"。いい面を向ければ、いい面を返してくれます。相手が「疲れる人」から「楽しい人」になることも可能なのです。

 

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