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生き方

「いつも自慢ばかりの疲れる人」との距離の保ち方

有川真由美(作家/写真家)

2022年08月18日 公開 2022年11月10日 更新

「いつも自慢ばかりの疲れる人」との距離の保ち方

自慢やマウント、立場によってコロコロ変わる態度...。まわりを疲れさせる厄介な人々にはどう接したらいいのでしょうか。作家の有川真由美さんが、その対処法について紹介します。

※本稿は、有川真由美著『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

自分を大きく見せたい、自慢が過ぎる人

だれだって自分を認めてほしい気持ちはあるもの。SNSやブログ人口が爆発的に増えたのも、「ちょっと見て!」という無邪気な自己表現の結果。

自作のお弁当や、休日に行った観光地などをアップする気持ちは、とてもよくわかります。そして、ほとんどの人は、他愛ない、小さな自慢を微笑ましく見ているものです。が、「見て! すごいでしょ」がすぎると、まわりは少々疲れを覚えてきます。

まるでお母さんが子どもをあやすように、義務的に「はいはい、それはすごいですね~」と、「いいね」を押したり、ほめのコメントを書きこんだりします。

自慢話をする人も同じ。自慢の内容は、過去の栄光自慢からモテ自慢、経歴自慢、容姿や持ち物自慢、家族やペット自慢とさまざまですが、他人には関心がないことがほとんど。

無意識に「ほめて、ほめて」と欲求され、その場を収めるために「すごい、すごい」を繰り返しているので消耗します。とくに年長者の自慢話につき合わされて、ぐったりすることは多いもの。自慢はちょっとした恍惚感があるため、しつこくなりがちなのです。

なぜ嫌われるほどの自慢になってしまうかというと、「自分を大きく見せねば」という不安や劣等感があり、自己顕示欲にブレーキがかからないからでしょう。

また、まわりの空気に敏感な現代人の多くは「あからさまな自慢は嫌われるし、恥ずかしい」と思っているので、屈折した形で自慢する人がいるようです。

たとえば「私なんて童顔だから、年相応に見られないのが嫌で...」「私なんかカレが束縛するから困って...」と自虐の混じった自慢や不幸自慢もあります。

いずれも「自分を認めて」とか「あなたと仲良くしたい」といった気持ちの表れなので、適当につき合って、疲れる前に話題を変えるといいでしょう。

【もしも、あなたが自慢してしまいがちだったら】

人のいいところは、「私ってすごいのよ」と自慢されるよりも、なにげなくちらりと見えたり、まわりが気づいたりするほうが効果的によく見えるもの。

「あの人、自分では言わないけど、すごいわね」と思われるほうが、ずっと印象がいいはずです。自己PRも大事ですが、自信のあるポイントほど「大したことないです」「まだまだです」と控えめに表現したほうが、まわりの評価が高くなるのは不思議なほど。

謙虚な言葉は、自分の欲や傲慢さにもブレーキをかけ、安らぎと成長をもたらすのです。

 

権力に翻弄される、相手の立場でコロコロ態度を変える人

嫌いな上司の1位は、「相手の立場によって、態度をコロコロと変える人」だそうです。

上の人やクライアントにはペコペコと媚びへつらい、部下や出入りの業者には、上から目線の偉そうな態度などなど。腹が立ちます。「あなたは適当な扱いをしても構わない」と言わんばかりの、あからさまな態度をとられて、気分のいい人はいないでしょう。

イメージでいうと、「ドラえもん」に出てくる「骨川スネ夫」のイメージでしょうか(女性の場合もあります)。権力のあるジャイアンに媚び、大好きなしずかちゃんはほめちぎるけれど、なにをやってもダメなのび太はこき下ろし、いじわるをする...。

たいへん「わかりやすい人」とも言えます。昨今は、口が上手く、調子のいい世渡り上手なスネ夫の処世術は、評価されているようです。が、しかし、このように「態度を変える人」は一見、計算高く見えて、処世術としては「甘い」と言わざるをえません。

なぜなら、見下されて傷ついた相手には、"嫌悪感"や"恨み"が残るからです。「権力を笠に着ていばる上司のために」とがんばる部下はいないでしょうし、ミスをしてもフォローしてくれない。昇進に差し障ることもあるでしょう。

人を傷つけた矢は、ブーメランのようにはね返ってくるのが世の常です。

ところで、どうしてそんなに人によって態度を変えてしまうのでしょう。

それは、本当は「自信がない」からです。立場や権力を利用していなければ、人と対峙できない。「認められないこと」に強い危機感をもっている人でもあります。

会社や出身大学、家族の職業などを主張したい人と心の構造はほぼ同じで、そこに無理矢理、価値を見いだしているために、勝手に「優・劣」をつけて、相手によって態度を変えているのです。

あなたのまわりに、そんな人がいたとしたら、「人を見下す態度は、相手に問題がある」「あなたがなんと思おうと、私には私の価値がある」と思えば、傷つくことはないでしょう。虎の威を借りて強がっているキツネにつき合って傷ついている暇はないのです。

【もしも、あなたが立場によって態度を変える人だったら】

本当に頭のいい人は、下の立場の人ほど大事にします。感謝をしたり気を配ったり、いいところをほめたり...とていねいに接する態度は、「私たちにまで気を使ってくれるんだ!」という感動になって、「この人のためにがんばろう」という力にもなります。そして、自然に上の人にも認められていく...。見ている人は、どこかで見ているものです。

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疲れる人から適度な距離を保つための4つの知恵 

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