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上司・部下間のストレスを劇的に減らす仕組みとは?

2016年03月23日 公開

嶋津良智(日本リーダーズ学会代表理事)

チームの「育成理念」と「行動指針」を共有しよう

 

 

課長にとって最も重要な仕事は、課のマネジメント業務である。しかし、昨今の課長はプレイングマネージャーが多く、自分の仕事も持ちながら、部下を育成し、課全体を見なければならない。「忙しくて、チームを見ている暇がない」という課長も多そうだが、課長自身忙しいからこそ、チーム全体で成果をあげることが鍵となる。《取材・構成=前田はるみ》

 

「マネジメントポリシー」とは何か?

チームをマネジメントするうえで重要なことは、マネジメントポリシーをチーム内で共有しておくことです。

マネジメントポリシーとは、マネージャーとして部下をどう育てていくのか(育成理念)、チームをどうマネジメントしていくのか(行動指針)の二つを合わせたものです。私の場合、「部下への最大の貢献は目標を達成させてあげること」を育成理念とし、そのための行動指針として「実力主義」や「権限委譲」など八項目を挙げていました。

共通の指針があることで、部下が上司から指示を受けたり、叱責されたりしたときに、上司の意図を理解し、納得することができます。また、指針に沿って上司に意見も言いやすくなります。

企業に経営理念や行動指針があるように、マネージャーもマネジメントポリシーを提示する。部下と共通する価値観を作ることが、チームを円滑にマネジメントする秘訣です。

 

忙しいからこそ部下育成の時間を取ろう

 

プレイングマネージャーは自分の仕事だけでも忙しいのに、チーム全体の進捗も管理しなければなりません。「部下の面倒まで見る時間がない」という悩みもよく耳にします。

そもそも、「時間がないから部下を育成できない」という考え方が間違っています。
忙しいからこそ、早く部下を育てて、自分の仕事を少しでも部下に担ってもらう。このように発想を逆転させる必要がありますね。

ではなぜ、「自分は忙しい」と感じるのか。私たちは、知らないうちに仕事を増やしています。たとえば必要以上に仕事の質を上げようとして、不要な手順や手間を加え、忙しい状態を作り出しているのです。
なぜかといえば、暇な奴だと思われたくない、という心理もあるのでしょう。「忙しい」が口癖の人は、あえて時間を取って仕事を整理し、不要な仕事を減らしていかなくてはなりません。

「報連相の時間を決める」というのも解決策の一つです。私の場合、緊急の場合を除き、朝の9~10時、昼の1~2時、夕方の5~6時の一日3回しか報連相を受けないと決めています。私からの指示や連絡もこの時間内で行ないます。それ以外の時間は、私も部下も自分の仕事に集中することで、仕事の効率を上げるようにしています。

ついでに言うと、「報連相のルールを決めておく」ことも重要です。どのようなタイミングで、どのような報告を受けたいと思っているのかを部下と共有しておくのです。

たとえば、「仕事の完成までに、これらのポイントを踏まえて、これらのタイミングで3回報告してほしい」と指示します。報告のルールを共有しておけば、「なんであいつは報告してこないんだ」とイライラしたり、「上司は自分の都合のいい時だけ進捗を聞いてくる」といったストレスをお互いに溜めることなく仕事ができます。

 

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著者紹介

嶋津良智(しまづ・よしのり)

日本リーダーズ学会代表理事/リーダーズアカデミー学長

1965年、東京都生まれ。大学卒業後、IT系ベンチャー企業に入社。28歳で独立・起業。2005年、次世代リーダーを育成することを目的とした教育機関、㈱リーダーズアカデミーを設立。07年シンガポールへ拠点を移し、講演・企業研修・コンサルティングを行なうかたわら、顧問・社外役員として経営に参画。13年、日本へ拠点を戻し、一般社団法人日本リーダーズ学会を設立。著書に、『プレイングマネジャー入門』(フォレスト出版)など多数。

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