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人材育成のプロが語る「リーダーに不可欠なスキル」

2016年04月02日 公開

小笹芳央(リンクアンドモチベーション会長)

専門性以外でも人を動かせる「影響力」を磨こう

 

 多くのビジネスマンにとって、40 代はキャリアの転換期だ。経験とスキルを活かしてさらなるステップアップを図るには、何が必要なのか? 人材育成のスペシャリスト・小笹芳央氏が、40 代での飛躍の秘訣を語る。

 

「実務能力」と「調整力」だけでは行き詰まる!

 中間管理職を務めつつ、徐々に経営を担うポジションも意識し始める40代。そこからさらにステップアップする人と、伸び悩む人の違いはどこにあるのか。多くの企業で人材育成を指導してきた小笹氏は、そのポイントを2つ挙げる。

「1つ目は、『ポータブルスキル』をどれだけ持っているか。どのような業種や職種でも、どんな環境に身を置いても通用するスキルが、ポータブルスキルです」

 ポータブルスキルに対置されるのは、テクニカルスキル=実務能力だ。若手の頃は実務能力が重要だが、年齢とともにその重要性は下がってくる。

「私も、リクルートに入社した頃は、実務能力で仕事をしていました。しかし、課長、部長と役職が上がるにしたがって、実務は部下に任せるようになりました。その後、独立してからは、さらにそれが顕著になりました。部下に任せないことには、とても全部の業務を実務まで見ることはできません」

 また、実務能力にだけ頼って仕事をするのは危険でもある。

「異動や転職をすれば、実務能力は役に立たなくなります。たとえ同じ業務を続けていたとしても、新しい知識や技術が登場することで、それまでの実務能力が陳腐化することもあります」

 社内人脈や社内文化などに精通することで仕事をうまく進める「組織内特殊能力」を高めすぎるのも危険だと指摘する。

「ポジションの高低を問わず、ある程度必要な能力ではありますが、社外では役に立ちません。また、会社のトップが変わったり、方針転換があったりすると、意味をなさなくなります。変化の激しい時代において本当に必要なのは、やはり、『どこでも通用するスキル』なのです」

 それでは、ポータブルスキルとは、具体的にはどういうものなのか。小笹氏は、大きく分けて3つの種類があると言う。

「1つ目は『対課題』のスキル。問題解決やアイデア創出に欠かせないものです。2つ目は『対人』のスキル、つまりコミュニケーション力です。そして3つ目は『対自分』のスキル。セルフコントロールの力、忍耐力、決断力、瞬発力、持続力などが対自分のスキルに当たります」

 

「方向性の違うスキル」が武器になる >

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著者紹介

小笹芳央(おざさ・よしひさ)

リンクアンドモチベーション会長

1961年大阪府生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、リクルートに入社し、人事部で採用活動などに携わる。組織人事コンサルティング室長、ワークス研究所主幹研究員などを経て独立。2000年に株式会社リンクアンドモチベーションを設立し社長に就任。’13年から現職。モチベーションエンジニアリングという同社の基幹技術を確立し、幅広い業界からその実効性が支持されている。
著書に、『1日3分で人生が変わるセルフ・モチベーション』『変化を生み出すモチベーション・マネジメント』(以上、PHPビジネス新書)、『会社の品格』(幻冬舎新書)、『お金の話にきれいごとはいらない』(三笠書房)など多数。

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