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星野リゾートの現場力(15)星のや富士の「ジビエ料理」

2017年06月01日 公開

星野佳路(星野リゾート代表)

「現場スタッフ発」の企画が重要な理由とは

日本を代表するリゾート運営会社・星野リゾートでは、「遊び」や「楽しみ」の中に仕事のヒントを見つけたり、逆に仕事をきっかけとした趣味を楽しんだりしている社員が多いという。本連載では、そのような「遊びと仕事」の融合の事例を、代表の星野佳路氏のコメントとともに紹介。第15回は、星のや富士より、現地広報として魅力開発・発信に携わるスタッフの活躍をリポート。《取材・構成=前田はるみ》

 

グランピングリゾートでジビエ料理の魅力を発信

富士山麓に位置する「星のや富士」は、大自然を満喫できる日本初のグランピングリゾート。富士山と河口湖が目の前に広がる客室からの眺望に加え、焚き火や燻製づくりなど本格的なアウトドア体験、鹿肉を使ったジビエ料理などが人気である。

富士山麓ならではの魅力を発掘し、施設のサービスやアクティビティに落とし込んで発信しているのが、「星のや富士」の広報担当・五十嵐友美氏だ。メディア対応など通常の広報業務を担当するかたわら、顧客にとって魅力的なサービスやアクティビティの企画立案にも携わる。

企画の大半は、自らの好奇心から始まるという。たとえば昨年からサービス開始したジビエ料理は、元はと言えば、星のや富士のシェフが先に夢中になった。シェフが猟に出かけた話を聞いて自分も興味を持ち、ハンティングツアーに参加したり、ジビエ料理を食べに行ったりしたことがきっかけだった。

「地域の魅力をお客様にどのように体験していただくのか。そのアイデアのほとんどは、普段の会話や遊びのなかから生まれています。富士山麓には飽きないだけのネタがあるので、興味は尽きないですね」

 

 

どんな仕事をするかより「誰と仕事をするか」

五十嵐氏は、東京の建築会社で5年間働いたのち、星野リゾートに転職した。この会社を選んだのは、「自由にものが言える雰囲気に魅かれた」からだ。星野リゾートには、彼女のように、同社が目指すフラットな組織に共感する中途採用組は多い。

「何の仕事をするかより、誰と一緒に仕事をするかが私にとっては大事でした。ここでは社長も総支配人もスタッフの意見によく耳を傾けてくれます。いろいろなことに挑戦しやすい環境なので、仕事のモチベーションも上がりますね」

自分の興味関心を仕事に生かせる今の環境は、興味の幅が広い自分には合っていると話す。
次なる挑戦は、ジビエ企画をさらに発展させ、顧客も猟に参加できるハンティングツアーを実施することだ。これには五十嵐氏の強い想いもある。

「実はこの地域にとって、増えすぎた鹿やイノシシによる被害は深刻です。ジビエはこうした地域の課題解決策の一つとして有効だとも考えています。単なる美食や猟への興味だけでなく、社会問題にも興味を持っていただけるような体験として提供していきたいです」

 

 

フラットな組織が現場を活性化させる >

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著者紹介

星野佳路(ほしの・よしはる)

星野リゾート代表

1960年、長野県生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、米国コーネル大学ホテル経営大学院修士課程修了。日本航空開発(現・JALホテルズ)に入社。シカゴにて2年間、新ホテルの開発業務に携わる。89年に帰国後、家業である㈱星野温泉に副社長として入社するも、6カ月で退職。シティバンクに転職し、リゾート企業の債権回収業務に携わったのち、91年、ふたたび㈱星野温泉(現・星野リゾート)へ入社、代表取締役社長に就任。

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