THE21 » ライフ » <連載>「言いにくいこと」をハッキリ伝えても、なぜか好かれる話し方【第1回】 どんな気分で話すかが大事! 人間関係に関する3つの誤解

<連載>「言いにくいこと」をハッキリ伝えても、なぜか好かれる話し方【第1回】 どんな気分で話すかが大事! 人間関係に関する3つの誤解

2018年05月25日 公開
2023年05月17日 更新

藤由達藏(〔株〕Gonmatus代表取締役/夢実現応援家)

「気乗りのしない誘い」。断りたいけど、嫌われたくない

藤由達藏

「取引先に『できません』と返事をしなければならない」
「ママ友からのたびたびのお茶会のお誘い……。子ども同士の関係が悪くならないように、うまく断りたい」
こうした「言いにくいこと」「できれば言いたくないこと」をラクに伝えられたらいいのに。
そんなふうに思ったことはないだろうか。
『「言いにくい」をハッキリ伝えても、なぜか好かれる話し方』が好評発売中の夢実現応援家(メンタル・コーチ)の藤由達藏氏は、ちょっとしたコツで言いにくいことがなくなり、人間関係は劇的にうまくいくと説く。この連載では、「断っても、叱っても、面倒なお願いをしても、なぜか好かれる」。そんな話し方について藤由氏に解説をしてもらった。

 

悩みの9割は、対人関係が原因!?

 少し前に「伝え方」というテーマが話題を呼び、ちょっと前には「雑談」が、そして、最近では「語彙力」というキーワードが注目を浴びているようです。

 これらのキーワードに共通しているのは「コミュニケーション」です。

 アルフレッド・アドラーは「人間の悩みはすべて対人関係の悩みだ」と喝破しました。

 拙著『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』の中でも書いたことですが、私たちは、難局を打開するために6つの他力を利用することができます。

1.人
2.モノ
3.カネ
4.知識・情報
5.スキル・ノウハウ
6.その他

 その筆頭にあげられるのが「人」です。

 人との関係さえうまくいけば、いかなる難局も打開して、人生を切り開くことができます。

 ところが、その人間関係こそが、私たちの悩みになることも。

 どうして悩むことになるのかというと、うまく意思疎通ができないからです。

 

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 断れない、頼めない、叱れない、「やめて」と言えない…… >

著者紹介

藤由達藏(ふぢよし・たつぞう)

〔株〕Gonmatus 代表取締役。夢実現応援家

モットーは「人には無限の可能性がある」。経営者から学生まで幅広い層の個人を対象に夢実現応援の対話(コーチング)を提供するとともに、企業に向けた研修や講演も提供。
1967年生まれ。1991年、早稲田大学第一文学部卒業後、プラス〔株〕に入社。営業、企画、新規事業設立等に携わる。2009年、全プラス労働組合中央執行委員長に就任。労働組合運動にコーチングを取り入れる。2013年9 月、コーチとして独立。コーチングを核として、各種心理技法や武術、瞑想等の経験を統合し、夢実現応援対話技法を確立。2015年7月、『結局、「すぐやる人」がすべてを手に入れる』(青春出版社)の出版を機に作家活動を開始。著者累計40万部を突破。
2016年9 月、〔株〕Gonmatus を設立。夢実現応援事業、出版プロデュース、動画制作等の事業を展開。

写真撮影:澤田和夏

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