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9ステップでわかる不動産投資シミュレーション

2019年09月19日 公開
2023年02月24日 更新

浅井佐知子(不動産鑑定士/不動産投資コンサルタント)

必要な手続き&押さえるべき重要ポイント

浅井佐知子

 

 初めて不動産投資をする人は、具体的に何をすればいいのか、イメージがつかめず不安なもの。そこで、不動産投資をスタートするまでの具体的な流れを、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子氏に教えてもらった。

 

1 物件を探す

 投資用物件の情報は、インターネットで検索することもできます。特に区分マンションや築古戸建は流通量が多いので、インターネット上にも多くの情報があります。

 具体的には、まず、不動産投資用の物件を専門に扱う情報サイトがあります。掲載物件数が多い大手サイトとしては「楽待」や「健美家」などがありますし、不動産情報の大手ポータルサイトが投資用物件の専門サイトとして運営している「LIFULL HOME'S 不動産投資」や「アットホーム投資」などもあります。

 これらとあわせて、三井不動産リアルティ、東急リバブル、ノムコム(野村不動産アーバンネット)など、大手不動産仲介会社のサイトも見てみるといいでしょう。大手不動産仲介会社は、投資用物件の情報を自社サイトのみに掲載し、楽待や健美家などには出さないことがほとんどですから、情報サイトにはない物件に出合える可能性があります。

 不動産仲介会社のLINEアカウントやメールマガジンを登録するという方法もあります。すると、新しい物件が出るたびに情報が流れてくるので、常に最新の情報を把握することができます。

 このようにして様々な物件の情報を比較し、自分が「これだ!」と思う物件を見つけてください。 

 

2 業者とコンタクトを取る

 初心者にとって大切なのは、「まず行動する」こと。興味のある物件が見つかったら、積極的に業者とコンタクトを取って、下見の依頼をしましょう。

 その物件の購入は見送ることになったとしても、具体的なやり取りをするうちに業者との関係が構築されて、他に良い物件があれば紹介してくれることが多くなります。

 また、実際に下見をすることで、物件を見る目も養われます。

 例えば、駅から距離的には近くても、実際にその道のりを歩いてみると、急勾配だったり、薄暗くて治安が悪そうだったりすることがあります。

 南向きだけれども、目の前に高い建物が建っていて日当たりが悪い、といったこともよくあります。

 マンションの管理状態が悪い物件も避けたほうが無難です。

 実際に自分の目で確かめて、「ここには住みたくないな」と思う物件は、他の人も住みたがらないものです。こうしたチェックポイントは、初心者でも確認できるでしょう。

 

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著者紹介

浅井佐知子(あさい・さちこ)

不動産鑑定士/不動産投資コンサルタント

北海道出身。上智短期大学英語学科卒。紅弥不動産〔株〕、三井ホームエステート〔株〕で主に法人営業を担当。その後、不動産鑑定士の資格を取得し、アパートの賃貸から土地の有効活用、不動産売買や不動産コンサルティングなど、計5000件以上の案件取り扱いの実績を持つ。その他、国土交通省の地価公示評価員、国税庁の相続税路線価、固定資産税評価員など、公的業務の実績も多数。著書に『世界一やさしい不動産投資の教科書』(ソーテック社)などがある。

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