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迫りくる大経済圏時代 最有力候補である通信キャリア「SRAD」の動向を読み解く

2021年03月30日 公開
2023年02月21日 更新

八木典裕(ベイカレント・コンサルティング チーフエバンジェリスト)

強力なポテンシャルを持つSRADの動向に注目

大経済圏を構築していく筆頭候補として、SRAD各社のこれまでの取り組みや、今後想定される課題について考察してきた。

経済圏に求められる条件を満たす4社は、強力なポテンシャルを持つプラットフォーマーと言ってよいだろう。もし他社が大経済圏の構築を目指すのであれば、この4社とガチンコ勝負になることを覚悟しなければならない。

また、コンシューマー市場でサービスを展開する多くの企業にとっては、SRADと戦うのではなく、彼らが形成する経済圏の中で、どのように立ち回っていくかが主要な論点となっていくはずだ。

多くの企業にとって、経済圏を構築するプラットフォーマーとなることは難しいかもしれないが、自社が目指す方向性を明確にし、そこから逆算してビジネスを拡大・拡張していく考え方は、あらゆる企業が取り入れるべきものと言えるだろう。

SRADのどの企業のビジョンに共感し、共創関係を結んでいくべきか。早期に決断し、初動を早くした企業から経済圏で優位なポジションを築いていけるかもしれない。

 

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