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40代から始める 「ズルい英語学習法」

2017年03月07日 公開

小池直己(執筆家)

「1を聞いて10を知る」勉強法を

 それでも、本当に中学レベルの英語を学び直すだけで大丈夫なのかと疑う方は多いのではないでしょうか。

 とくに、大学受験時に大量の英単語やイディオム、頻出表現を丸暗記していた人ほど、中学英語だけで対応することに不安を感じる傾向があるようです。

 しかし、40代からは勉強法を根本的に変えるべきです。必要なのは社会人経験や論理的思考力を駆使し、答えを推測していく「1を聞いて10を知る」勉強法。たとえば、英単語を覚える場合は、語源を通して覚えるようにすると、より効率的です。また、単語の意味を、全体の文脈から類推する習慣をつけておくと、未知の単語に出合ったときでも、意味を推察することができます。

 たとえば、多くの企業で受験が求められているTOEICテストですが、ここで出題されるのは、会議や交渉・仕入れの一場面、経理の書類など、ビジネスシーンに関連する問題がほとんど。社会人経験があればあるほど、いくつかの言葉を理解するだけでその場の状況が理解でき、会話の内容を推測することができるのです。むしろ、英語力が高くとも社会人経験がない人のほうが、状況や話の内容を把握するのが難しいはずです。

 また、ビジネスメールをはじめとしたビジネス文書においては、会話と違って関係代名詞が頻繁に出てきます。

 ただ、それは一番大切な用件に対して、細かな条件を追加するという使われ方がほとんどなのです。それさえ知っていれば、たとえわからない単語があったとしても、どの用件に対してどんな条件を追加しているのか、経験から類推することができるはずです。このように、中学英語の基礎知識に加え、「大人の知恵」を働かせて内容を類推することで、知識不足はある程度カバーできるのです。

 むしろ、40代以降に英語を学び直すほうが、ビジネス英語については習得が早いとすら言えるでしょう。

大人の英語勉強法3つの必須ポイント >

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著者紹介

小池直己(こいけ・なおみ)

執筆家

広島大学大学院修了。カリフォルニア大学ロサンゼルス校の客員研究員を経て、就実大学教授・大学院教授を歴任。「Asahi Weekly 」のコラムや「NHK教育テレビ」などといったメディアを通じて英語を解説。単著でTOEICテスト対策本・時事英語等の書籍を上梓し、佐藤誠司氏との共著でもベストセラーを多数生み出す。近著に『英語でたのしむ「アドラー心理学」』(PHP研究所)がある。

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