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100年生きる時代に必要な「人生の基本公式」

2017年09月22日 公開

山崎 元(経済評論家)

お金のド素人でも資産を増やせる!

40代は住宅ローンに教育費など、何かとお金がかかる時期。「資産運用」に関心を持つ人も多いだろう。そこで『ほったらかし投資術』など数々のベストセラー投資本で知られる山崎元氏に、お金に疎い40代が、安全に資産を増やす方法をうかがった。

 

「現状把握」が不安解消の第一歩

 給料は頭打ち、年金にも期待できない……。お金の不安が絶えない40代の中には、資産を運用して将来のリスクに備えようと考える人も多いはず。だが、経済評論家の山崎元氏は、その前にすべきことがあるという。

「お金の不安をなくすには、何よりもまず『現状を把握する』ことです。老後にはいくら必要で、そのためにはいくら貯蓄すべきかを知る。そうして将来を計算することができれば、余計な不安に苛なまれなくなります。

 そのうえで、使っていいお金を安全に運用すべき。しかし、多くの人がそれをせず、『運用しないと将来のお金が不足する』という金融機関の口車に乗せられ、リスクの高い金融商品に手を出してしまっているのです」

 その「現状把握」のツールとして山崎氏が提唱するのが人生設計の基本公式だ(下図)。

「これは現役世代の生活費に対して、老後はどのくらいの生活をしたいかを考え、そのためには今からどのくらい貯蓄すべきかを割り出すための式です。

 たとえば、45歳で手取り年収(Y)が600万円あり、老後は現役時代の生活費の七割程度で暮らしたいとします(x)。65歳まで働けば残りの現役期間は20年(a)、95歳で亡くなるとするならば老後年数は30年(b)です。そこに、年金など老後の定期収入(P)と、最後に現在の資産額(A)を加え計算します。仮に1,200万円の貯蓄があるとしましょう。すると、手取り年収から貯蓄に回すべき必要貯蓄率(S)が算出されるのです。これが、老後の資金を考えるベースとなります。

 すると、図では月12万円の貯金が必要だとわかります。もし『ちょっと厳しい』と思ったら、それに合わせて生活をダウンサイズしたり、長く働いたりする。現実から目をそむけず、今すべき対策を取りましょう」

投資していい商品vs.絶対にやめるべき商品 >

iyashi

著者紹介

山崎 元(やまざき・はじめ)

経済評論家/〔株〕マイベンチマーク代表取締役

1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友信託銀行、メリルリンチなど12回の転職を経て、㈱マイベンチマーク代表取締役。楽天経済研究所客員研究員。『信じていいのか銀行員』(講談社現代新書)、『難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!』(文響社)など著書多数。

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