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今の日本で「イノベーション」は生まれるか?

2016年09月15日 公開

高岡浩三(ネスレ日本社長)

「なぜ」を考え抜かなければ、答えは出ない

ビジネスシーンでは常に、正解のない課題に対し、自分なりの答えを出すことが求められる。なかなか答えが見つからず、次の一手が見つからないこともあるだろう。そんなとき、名経営者と呼ばれる人々は、どう乗り越えてきたのだろうか。「世界のマーケティングリーダー」にも選ばれた、ネスレ日本社長兼CEOの高岡浩三氏にうかがった。

 

すべての思考の原点は「顧客の問題解決」

 人口減少を背景に国内の売上げは停滞し、低い利益率が常態化している食品業界。ほとんどの企業が苦戦を強いられている中、ネスレ日本は独自の戦略で4年連続増収増益を達成し、その勢いは留まるところを知らない。

 同社の成長を牽引するのは、社長兼CEOである高岡浩三氏。優れたマーケティング手法で『キットカット』の大ヒットや『ネスカフェアンバサダー』といった新しいビジネスモデルを手がけてきた。高岡氏は、その成功の秘訣を「本質的に物事を捉える思考力」にあると語る。

「人口減少で胃袋の数が減り、高齢化で一人あたりの消費サイズも小さくなっている。今や日本は、どんな食品企業にとっても、利益を上げるのが難しい国の1つです。それでも、ビジネスチャンスは存在します。そのチャンスを掴めるかどうかは、マーケティングを理解し、それをもとに目の前の課題をいかに考え抜くかにかかっています」

 では、高岡氏が考えるマーケティングの要諦とは何だろうか。

「私がマーケティングで大事にしているのは、『顧客は誰なのか』『顧客が持つ問題は何か』『その解決法は何か』の3つ。マーケティングとは、顧客の問題を解決すること。だからこそ、『問題の本質は何か』『なぜ、そうなのか』を問い続けることが大切なのです。そこが明らかになって初めて、本当の解決策が見えてくるからです」

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著者紹介

高岡浩三(たかおか・こうぞう)

ネスレ日本〔株〕代表取締役社長兼CEO

1960年、大阪府生まれ。83年、神戸大学経営学部卒業後、ネスレ日本〔株〕に入社。各種ブランドマネージャーを経て、「キットカット受験生応援キャンペーン」を成功させる。後に『ネスカフェ アンバサダー』など新しいビジネスモデルの構築を通じて、高利益率を実現している。著書に『ネスレの稼ぐ仕組み』(KADOKAWA)など。

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