ホーム » THE21 » インタビュー » 全員が定時で帰って結果を出す組織の秘密とは?

全員が定時で帰って結果を出す組織の秘密とは?

2017年08月14日 公開

岩崎裕美子(ランクアップ代表取締役)

こまめな「残業メンテナンス」で、
徹底的な時短を実現!

夕方5時になると誰もいなくなる会社「ランクアップ」。子育て中の女性社員も多数活躍し、業績は10年連続右肩上がりで成長中。かつてブラック企業に勤務していたという岩崎裕美子社長は、いかにして残業ゼロの会社を作ったのか。そこには"のっぴきならない事情"があったという。《取材・構成=前田はるみ、写真撮影=まるやゆういち》

 

95%が女性社員!
時短は「不可避」だった

17時になると社員が一斉に退社する「5時ピタ」文化。それでも売上げは10年間右肩上がりの会社として知られる、化粧品通販「ランクアップ」。ただ、社長の岩崎裕美子氏は、最初から残業ゼロを目指したわけではなかった。社員の95%が女性で、岩崎氏を含む約半数が働くママ。そんな同社独自の事情から、残業を〝撲滅せざるを得なかった〟のが実情だという。

「私は以前、〝超ブラック〟な広告代理店の取締役でした。私自身、仕事が大好きでしたし、同業他社に負けないよう、社員を夜中まで働かせていました。売上げは伸びましたが、女性が多かった職場の離職率は100%。有能な社員も、結婚や出産で長時間働けなくなれば居場所がなくなる、そんな会社に見切りをつけて辞めていきました。
私は当時、35歳で独身でしたが、将来結婚や出産をすれば戦力外通告されるのは自分も同じ。だったら『女性が一生活躍できる会社を作ろう』と思い、立ち上げたのが、『ランクアップ』です」

創業当初は、多少の残業は容認していた。しかし岩崎氏自身の出産を機に、残業ゼロを徹底するようになったという。

「19時に会社を出れば十分早いと思っていましたが、育児をしてみて、これは大変だと。保育園の送迎などの時間的制限や、子供の急な発熱などの突発事項を抱えながらの仕事は、生半可ではありません。社員が安心して出産し、働き続けるためには、定時に帰れる会社にするしかないと決めました。そうでないと、女性が95%の当社では社員が辞めてしまいます。社員が辞めれば会社は成り立たず、私の創業時の想いも叶いません」

「仕事の棚卸し」と「6つの社内ルール」 >

iyashi

著者紹介

岩崎裕美子(いわさき・ゆみこ)

[株]ランクアップ代表取締役

1968年、北海道生まれ。短大卒業後、大手旅行代理店勤務を経て、広告ベンチャーの取締役営業本部長に就任。2005年、ランクアップ設立。ヒット商品「ホットクレンジングゲル」は累計販売数750万本を超え、現在社員数51名で約85億円を売り上げる。2013年には東京都の「東京ワーク・ライフ・バランス認定企業」の育児・介護休業制度充実部門に、通信販売業界で初めて選ばれた。著書に『ほとんどの社員が17時に帰る10年連続右肩上がりの会社』(クロスメディア・パブリッシング)がある。

関連記事

編集部のおすすめ

鬼速で成長する企業のムダとり・時短とは?

冨田和成(ZUU代表取締役社長)

女性の挑戦機会を増やし、日本の課題を解決する!

松本洋介(LiB代表)

メンタルダウン・リスク急増時代!

大室正志(医療法人社団同友会 産業医室 産業医)


アクセスランキング

  • Facebookでシェアする
  • Twitterでシェアする
iyashi

話題のビジネス・スキルをやさしく解説するとともに、第一線で活躍しているビジネスパーソンの
プロのノウハウを紹介するなど、「いますぐ使える仕事術」が満載されています。