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社会人なら知らないと損する「お金の常識」とは?【後編】

2017年10月04日 公開

大江英樹(経済コラムニスト)

収入よりも「収支」が大切

「どうやったらお金儲けができるだろう」と考えている人は多いと思います。少しでも収入の高い仕事を選びたい、どうすれば収入がアップするだろうか、といったことについては、誰もが多かれ少なかれ、関心を持っていると思います。

 ところが、多くの人が「お金持ち」について誤解しています。一般的にお金持ちのイメージと言えば、企業のオーナーやお医者さん、タレントといった人たちばかりで、普通のサラリーマンではお金持ちなんかになれっこない、と考えている人が多いのです。

 そういう人たちは、株式投資で儲けようとか、マンションのオーナーになって収入を得ようと考えたりしますが、そういったものには常にリスクがあります。リターンというのはリスクの見返りにしか得ることはできませんので、リスクをコントロールする技術がないまま、いたずらに投資しても決してよい成果は得られません。

 そもそも、サラリーマンがお金持ちになれないというのが大きな誤解です。確かに企業オーナーやタレントなどは一見華やかでお金をいっぱい持っているように見えますが、彼らは常に収入が不安定です。つまり収入が読めないのです。一方、支出はある程度読めるかもしれませんが、タレントや社長であれば、自分の置かれている立場から、どうしても生活は派手になりがちで過大な支出になる傾向があります。経営者だって、意図せざる支出に悩まされることも多いでしょう。

 これに対してサラリーマンはどうでしょう? 給料は毎月決まっていて安定しています。最近はリストラも多いので、昔に比べると安定性はなくなりつつありますが、それでも企業のオーナーやタレントに比べれば安定しています。さらに支出も人によって差はあるものの、普通に生活をしていれば極端に波があるということもないでしょう。したがって、むしろサラリーマンの方が、しっかりとお金を貯めることができるのです。実際、私もこれまで豊かにお金を持っているサラリーマンの人を何人も見てきましたが、彼らは別に副業をやっていたわけでもなければ、積極的に投資をしていたということでもありません。

iyashi

著者紹介

大江英樹(おおえ・ひでき)

経済コラムニスト

1952年、大阪府生まれ。大手証券会社で個人資産運用業務、企業年金制度のコンサルティングに従事。定年後の2012年にオフィス・リベルタス設立。現在、年間140を超える講演、月12本の連載を抱え、多忙な日々を過ごす。著書に『定年男子 定年女子』(日経BP社・共著)など多数。

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