Kが語った「泣ける歌」を作る絶対法則とは？～最も泣ける映画主題歌『光るソラ蒼く』

「泣ける歌」を作る絶対法則とは

寺井　私なんかも下手の横好きで泣ける歌をアーティストの方と作らせていただいたりしてるんですが、泣ける曲でアップテンポな曲ってあまりないですよね。ミドルテンポ以下のしっとりした曲調が多い気がします。
あと「不器用でいい人」みたいな応援したくなるような人物を歌の主人公にしたりとか、その主人公に失恋とか死別とか試練が襲いかかるとか、色々泣きポイントを押さえるようにしているのですが、泣ける歌を作る法則があればぜひ教えてください。

K　「法則」って言った時点で泣けなくなっちゃうんじゃないんですか(笑)。めちゃめちゃ明るい曲で、アップテンポでも、その人がそういう風に感じ取れば十分泣ける気がします。
悲しい映画だから泣けるっていうことはないと思うんですよ。見てる人がそことリンクしてるから泣けるってことなんで、音楽も自分の環境や心とリンクすることによって涙が自然と出るのかなっていう風には思いますけどね。

寺井　なるほど。「泣ける歌」を作る絶対法則は、法則を作らないことだったんですね。

涙活を始めてこの６年の間に培ってきた「泣かせ技」を一旦リセットして、空っぽの状態で作品や人と向き合いたいと思いました。純粋無垢な赤ちゃんから涙活の極意を学びたいですね。
 

映画『閉鎖病棟―それぞれの朝―』は、第44回報知映画賞助演女優賞（小松菜奈）、中国版アカデミー賞と言われる金鶏百花奨外国映画部門最優秀作品賞及び最優秀男優賞（笑福亭鶴瓶）W受賞と、早くも国内外で数々の映画賞を獲得し、話題となっている。