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リモートワークでかえって残業が増えた!? 仕事を圧縮するために見直すポイント

壽かおり(シックス・アパート株式会社)

2021年01月25日 公開 2022年10月20日 更新

コロナの第三波で、緊急事態宣言が各地域で再度発令されたことにより、一時期、下火になっていたリモートワーク・テレワークが再開する状況になっている。

本記事では、リモートワークに関するノウハウを多数発信し、著書『リモートワーク大全』も上梓した、ワーキングマザーでもある壽かおり氏が実践している、リモートワークやテレワークのポイントを紹介する。リモートワーク下での時間の使い方とは。

※本記事は、壽かおり 著『リモートワーク大全』(ポプラ社)より、一部を抜粋・再編集したものです。

 

残業時間を無限に増やさないためにできること

複数のプロジェクトの締め切りが重なったり、緊急事態やトラブルで差し込み仕事が入ったりと目の前の仕事量が増えることもあるでしょう。本当に忙しい時期、ある程度残業して対応することは社会人ならあるものです。

重要なのは、長時間労働を常態化させないことです。そのためには、長時間労働が必要な時期がいつまでなのか、終わりを明確にしましょう。

自分に対しても、上司に対しても、家族に対しても「このプロジェクトの締め切りの再来週までは、勤務時間増えます!」と宣言する。ゴールが見えている長時間労働ならば頑張れます。

そして、締め切りが終わったら、ちゃんとリフレッシュ休暇を取りましょう。

もしも定常的に仕事量が多く、常に残業しなきゃいけない、常に土日の時間を使わないと仕事が終わらない、という状況であれば、タスクの洗い出しと仕分けを行い、改善すべきです。

まずはどの仕事にどれだけ時間を使っているのか、計測しましょう。さらに、その中でも一番時間を使っている仕事に関しては、ドリルタウンしてタスクごとにかかる時間を計測します。

たとえば、毎月2回開催しているセミナーイベント準備のために、以下の時間がかかっているとします。

・イベントのテーマとタイトル案作成、会議での決定 3時間
・講師の依頼とコミュニケーション 5時間
・告知ページの作成 3時間
・集客 3時間
・参加申込者とのコミュニケーション 3時間
・イベント当日の対応    3時間
・イベント参加者へのフォローアップ 2時間

この例では講師の依頼とコミュニケーションに最も時間がかかっているようなので、登壇してもらう講師の数を減らす、または発表部分は前回のオンラインイベントの録画を再利用し質疑応答だけ講師に協力してもらうなど、タスクを省力化するアイデアがでてくるかもしれません。

他にも、社内外の誰かに任せた方が早いもの、システムで効率化できる可能性なども見えてくるでしょう。

加えて、上司とも相談しましょう。プロジェクトやタスクごとにかかっている時間が整理できていれば、話が早いはず。時間がかかっている業務は何か、実行する価値が低いタスクをやっていないか、本人に適していないアサインになっていないかを一緒に考えてもらうとよいと思います。

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ONとOFFの切り替えを明確にして「ダラダラ」を防ぐ

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