1. PHPオンライン
  2. くらし
  3. ミニマリストが教える「60代になる前に始めるべき片づけ」

くらし

ミニマリストが教える「60代になる前に始めるべき片づけ」

ミニマリストTakeru(ミニマリストYouTuber)

2025年04月11日 公開

ミニマリストが教える「60代になる前に始めるべき片づけ」

片づけには想像以上に体力を使うものです。「いつかやろう」と先延ばしにせず、体が元気に動くうちに片づけ始めることが大切です。YouTuberミニマリストのTakeruさんによる書籍『60日で9割捨てる片づけ術』より、「体が動くうちにやるべき片づけ」をご紹介します。

※本稿は、ミニマリストTakeru著『60日で9割捨てる片づけ術』(クロスメディア・パブリッシング)を一部抜粋・編集したものです。

 

「体が動くうち」にやるべき片づけ

今、あなたやご両親は、こんなふうに悩んでいませんか?

・膝や腰、肩が痛い
・腕が上がらない
・視力が落ちてきた
・重いモノが持てない
・物忘れが増えた
・つまずきやすくなった
・片づける気力・体力がなくなった

早い人だと60代ごろから、遅くても70代を迎えると、体力や筋力が落ちてきて、若い頃のように体が動かなくなってきます。だからこそ、体がまだ元気なうちに、早く片づけを始めるべきです。モノが少ない暮らしになることで、体にも優しい生活になるからです。例えば、次のようなメリットがあります。

・モノにつまずかなくなる
・しゃがむ動作が少なくなる
・無理をして物を持ち上げることがなくなる
・足腰に負担をかけなくなる
・埃や汚れが溜まりにくく衛生的な部屋で暮らせる
・家事が楽になる
・モノの管理ができるので、無駄遣いが減って財布にも優しい
・探し物、失くし物、物忘れによるイライラ
・ストレスがなくなる

ぜひあなたにも、あなたのご両親にも、「体が動くうちにやるべき片づけ」を実践してほしいと思います。体の不調に応じて、できることから片づけを始めましょう。そうすれば、10年後、20年後に、苦労しながら生活せずに済みます。

 

①足腰が痛い人:つまずき、転倒を防止する片づけ

足腰が痛い人は、モノを床に置くことをやめましょう。なぜなら、床にモノを置くことで、しゃがむ動作や持ち上げる動作が増える上に、つまずきや転倒の原因になるからです。

床の上にモノが多い人は、「床にモノを置かない片づけ」を実践しましょう。床には最低限の家具家電だけあれば、開放的かつ歩きやすい部屋なるはずです。

[例]
・玄関に出しっぱなしの靴を減らす
・スリッパの数を減らす
・床に置きっぱなしの不要品を手放す
・使ってない延長コード、電源コードを処分する

 

②足腰が弱くなった人:足腰の負担を減らす片づけ

足腰が弱くなった人は、しゃがむ動作が難しくなったり、歩くスピードも遅くなっていきます。そんな方は、「足腰の負担を減らす片づけ」を実践しましょう。

[例]
・収納棚の一番下にはモノを入れない(しゃがむ頻度を減らす)
・座布団や低いテーブルは手放す(床に座る生活を手放す)
・未使用の家具家電があるなら元気なうちに手放す
・数が増えると重くなる書類や本、雑誌も手放す
・着ていて疲れる服も処分する

 

③腕が上がらなくなった人:高い位置にモノを置かない片づけ

肩関節の可動域が狭まると、高い位置に収納されたモノが取れなくなります。そんな方は、「高い位置にモノを置かない片づけ」を実践しましょう。

[例]
・手の届かない場所に収納された不要品を全部手放して空っぽにする
・背の高い収納棚を手放す
・よく使うモノは腰回りの高さ、目線の高さに収納する
・重いカバン・バッグは手放す(体の負担になる)
・大きくて重い鍋・フライパンは手放す(体の負担になる)
・重い食器を手放す(落として怪我を防ぐために)
・動きにくい服、重い服も手放す(体が疲れやすい)

 

④物忘れが増えてき人:モノを管理するための片づけ

物忘れが増えてくると、同じモノを何個も買ってしまい、余計にモノの管理が難しくなり、探し物や失くし物が多くなります。そんな方は、「モノを管理するための片づけ」を実践しましょう。モノが少なくなれば、モノの管理がしやすくなるはずです。

[例]
・古いカレンダーは処分する
・ハサミやペンなどの文房具は、数を厳選して持つ
・メガネはよく使う場所に置いておく
・爪切りや耳かきなどの衛生用品は、数を厳選してまとめて収納する
・貴重品もひとまとめにして収納しておく
・賞味期限切れの食材を処分することで、在庫管理しやすくなる
・使用期限切れの薬や書類を捨てる
・食器・カトラリーは、家族人数分に厳選する
・収納の中に1年以上使ってないモノがあるなら処分する
・「あれどこ行った?」で増えたモノは1個に厳選する

 

⑤視力が低下してきた人:目が悪くても暮らしやすい家にする片づけ

視力が低下してきた人は、視界がぼやけたり、細かい文字が見えなくなったりするので、あらかじめ対処しておきましょう。不要なモノを手放せば、よく使うモノが目立つようになるので、何がどこにあるのか把握しやすくなるはずです。

[例]
・読まなくなった本を処分する
・賞味期限が切れた食材を処分する
・読むことがない取扱説明書・年賀状・手紙・書類・手帳を手放す
・使わなくなった趣味アイテムを手放す(たとえばスポーツ・編み物・絵・書道など)
・1年以上使ってないモノを手放す

 

⑥体力が落ちてきた人:動けなくなる前にやるべき片づけ

体力が落ちてくると、大きいモノや重いモノの処分ができなくなります。何度も言いますが、若いうちに、元気なうちに片づけておきましょう。

[例]
・全く使ってない家具家電があれば処分する
・自動車や自転車に乗らなくなったら手放す
・体の衰えと共に使わなくなったモノを手放す

 

関連記事

アクセスランキングRanking