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生き方

ジグソーパズルに没頭する 「もやもや」「イライラ」を鎮める効果的な方法

だいだい(生きづらさ解消家)

2025年08月12日 公開

「一生治らない」「一生苦しむんだ」
中学生で統合失調症を発症した だいだいさんは絶望的な気分になり、何度も「死にたい」と考えたそうです。

それでも「もうこの病から逃げられることはない」「この病と上手につきあっていくほかに、生きていくことはできない」と考え、自らの病気からくるつらい症状をうまく解消する方法を探し始めました。

そして、生み出した300以上の解消法の中から、効果の高かった100個を精神科医の樺沢紫苑先生の監修のもと『生きづらさを解消する方法を100通り試してみた。』として書籍にまとめられました。
本稿では、その100個の解消法の中から「26.掃除」と「35.ジグソーパズルをする」について解説頂きます。

※本記事は、だいだい著,樺沢紫苑監修『生きづらさを解消する方法を100通り試してみた。』(総合法令出版)の一部を再編集したものです

 

掃除

わたしは日頃、自分の状態を把握するために意識して観察しているものがあります。それは「部屋の汚れ具合」です。

部屋に物が散乱し始めたら、自分の心もあまりいい状態ではないと判断できます。部屋の状態と自分の心身の状態は、互いに関係しているようです。部屋の乱れは心の乱れ。「最近掃除していないな」と気づいたら、掃除をして部屋も心もリフレッシュしましょう。

 

【やり方】
1.掃除したい箇所を決める
机の上、床、トイレ、お風呂場など、どこでも構いません。日頃の掃除が行き届いていない、汚れているところを探してみましょう。

2.掃除道具をそろえて、掃除開始
掃除中はとにかく目の前の汚れやホコリを取り除くことに集中します。丁寧に妥協せず、お掃除しましょう。

3.掃除道具を片づける
満足いくまでキレイにできたら、掃除道具を片づけます。一息ついたら終了です。

 

【発展・応用】
「トイレは15分で掃除する」といった時間制限を設けて行うと、より一層集中できます。短い時間で掃除を完了するために、効率の良い方法を編み出せるかもしれません。好きな音楽をかけながら行うのも、掃除を楽しくするコツです。

 

【効能】
1.掃除に没頭することで雑念が消える
掃除は正直、面倒くさいですよね。しかし、掃除を始めると、余計な不安や心配についてあれこれと考える余裕がなくなり、一時的に「生きづらい状態」を忘れられます。一度掃除に没頭すると「どうやったらきれいになるか?」「もっと早く汚れを落とすには?」に意識が向くでしょう。

2.掃除した後、清々しい気分になれる
掃除をしていないと、どうしても家の中は汚れやホコリがたまるものです。汚い状態で、良い気分はしないでしょう。気分を良くするためにも、定期的に掃除を行い、自分の身の回りの環境を整えてみてください。

 

【アドバイス】
掃除の方法がわからない方は、ネットや書籍などで「掃除の方法」を調べてみましょう。自分に合った掃除方法を研究するのもおすすめです。
掃除のついでに「聖地作成」したり、より快適さを求めて改善したりするのもいいでしょう。

 

ジグソーパズルをする

わたしは同じ失敗について、繰り返し考えてしまうことがありました。

「なんであんな失言をしてしまったのか?」「相手に不愉快な思いをさせていないか?」など、ちょっとしたミスに延々ととらわれてしまうのです。

そんなとき、友人がプレゼントしてくれたジグソーパズルで遊んでみました。最初は「モヤモヤ」と「イライラ」であまり集中できませんでしたが、少しずつピースがはまり始めると、一つひとつのピースの形や全体の構造などに意識が向くようになりました。

そして、最後のピースをパチッとはめた瞬間、その達成感に思わずガッツポーズ! あんなに頭をめぐっていた失敗を、いつの間にか忘れることができたのです。

 

【やり方】
1.ジグソーパズルを買う
おもちゃ屋や100円ショップ、ネットショップなどでパズルを入手します。最初は100〜300ピース程度の簡単なものがおすすめです。

2.ジグソーパズルで遊ぶ
時間制限は設けずに気楽に進め、完成に向けて手を動かし続けます。

 

【発展発展・応用】
徐々に難易度を上げていくと飽きることなく続けられます。また、2回目は時間制限を設けてみるなど、自分が楽しめるように工夫しましょう。

 

【効能】
1.目の前の作業に集中できる
ジグソーパズルはピースをはめていく単純作業の繰り返し。これが良いリフレッシュになります。「こっちにこのピースがはまるのか?」などと考えつつ、完成に向けて黙々と夢中で手を動かすことで、パズルを行う前に考えていた悩みなどを忘れることができます。

2.完成したときに達成感が得られる
ジグソーパズルはそう簡単に完成しません。時間もかかるし、頭も使います。しかし、その苦労を超えた先に「完成」というゴールが待っています。パズルが完成したときに感じる達成感は心地いいもの。平凡な毎日の中に「やった!」と感じる瞬間が手に入るでしょう。

3.失敗経験を積める、試行錯誤が体験できる
「このピースがどうしてもはまらない」「どこかで手順を間違えたのかな?」など戸惑うこともあります。途中からやり直すなんてこともしょっちゅうです。もしかしたら、投げ出したくなるかもしれません。

しかし、そこで自分の感情を抑え、完成を目指して再出発できたら、「忍耐力」が身につきます。パズルで失敗経験を積みましょう。

 

【アドバイス】
ジグソーパズルはスマホのアプリでもできます。非常にお手軽で試しやすい反面、スマホで行う場合は「やりすぎ」に注意してください。依存症になると、それもまた生きづらさの原因になりかねません。

「今日はここまでやったら、終わりにする」と一日のゴールを決めたり、「一日30分以内」と時間制限を設けたりするなど、工夫しましょう。

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