うまく反対意見を考慮する
自分の意見をしっかり言うのはいいのですが、真っ向から反対してばかりいると、「すぐ反対する」「面倒なやつだ」などとよからぬ評判が立たないとも限りません。
そうならないために、こんな口ぐせを身につけましょう。「確かに、おっしゃることはよくわかります。しかし...」と言って、意見を述べるのです。
まずは相手の言い分を踏まえてその正しさも理解した上で、自分の意見を言えば、相手の警戒心も薄れるでしょう。大事なのは、相手のプライドを傷つけないことです。
とくに目上の人に反対する場合、相手の意見を尊重しているのを示すことが大切です。「確かに、課長がおっしゃる通り○○の側面はあると思います。しかし、△△の理由から、私はこうしたほうがいいと思いますが、いかがでしょう?」などです。
また、目下の人に使う場合は「確かに、きみの言うことはよくわかるけれど...」と、前もって反論を封じる効果もあります。あらかじめ相手が言いそうな反論を示し、一定の理解を示しておけば、後から突っ込んでくることはなくなります。
しかも、この口ぐせを使うことには、メリットがあります。「確かに」と言うことで相手の意見を整理でき、「しかし」の後で言うべきことを考えられること。時間稼ぎをしつつ、頭の中を整理できるわけです。
このフレーズは、本来は相手の意見をいったん肯定してから後で否定するわけですが、相手の意見が強く、反対したらまずいことになりそうとわかったら、「確かにその通り」で、終わりにすることも可能です。議論に負けない、ちょっとした裏技と言えます。