同じ一日でも「最悪」と思うか「最高」と思うかは自分次第です。『ドラえもん』のび太が見せたオーバーなまでの大感激には、日常の幸福度を劇的に高めるヒントが隠されています。日常のささやかな出来事に1.5倍感動し、言葉に出す「のび太流・感動習慣」で、毎日に心地よいトキメキを取り戻してみませんか?
※本稿は、横山泰行著『ポケット版「のび太」が教えてくれたこと』(アスコム)より、内容を一部抜粋・編集したものです。
冷めた日常をトキメキへ!のび太流・大感激の極意
日曜日の朝起きて、窓を開けたら雨が降っていました。
「ああいやだ、せっかくの休日なのに雨か......」
あるいは、
「静かに過ごすには、ちょうどいい一日だな」
どちらにも感じ取ることができます。
その人の「感じ方」一つで、同じ一日が「いい日」にも「悪い日」にもなるってことです。
でも、どうせだったら、いい日を重ねていきたいですよね。
これは、どんな人でも希望することだと思います。
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のび太は、そのボーッとした性格から、人に親切にしてもらっても、ありがたいと思う心に欠けている部分がありました。
そこでドラえもんは、嬉しいことや悲しいことを、人の何十倍にも感じられるひみつ道具「カンゲキドリンク」をのび太に飲ませました。
すると、のび太はとても情緒豊かな人間に大変身。
しずちゃんの家で死んだ金魚の話を聞くと、
「か、か、かわいそう。ワ~ッ」
と泣き崩れ、しずちゃんが問題を一つ解くごとに、
「す、すごい‼しずちゃんは天才だ」
と大絶賛し、しずちゃんのママがおやつを出してくれると、オーバーにも花火を打ちあげる始末です。
「しずちゃんにおやつをもらったぞ‼このよろこび‼この感激‼」
まるで、普段からろくなものを食べていないかのような騒ぎよう。
のび太がそんなことを言っていると知ったママは、「みっともない‼」とドラえもんに訴えます。
ドラえもんが探しに行くと、のび太は積み上げられた三本の土管の上に立って両手を高くかかげながら、空に向かって叫んでいました。
「かがやく太陽、さわやかな風。ああ、生きてるってなんというすばらしいことだろう」
『てんとう虫コミックス未収録作品スペシャルドラえもん第17巻』小学館
第2話目「カンゲキドリンク」
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「当たり前」を輝かせる、のび太の感性
このときののび太は、最高に幸せな時間を過ごしているはず。
太陽が照っているのも風が吹いているのも「当たり前」だと思ってしまえば、なんの感動も起きません。
でも、そこに「かがやき」や「さわやかさ」を発見できたから、それだけで、すべてが自分にとってかけがえのないものであるかのように感じられたのでしょう。
幸せな気分で生きるんだったら、感激屋さんでいるのもアリかもしれませんね。
たとえば、会社の同僚が、出張先のお土産をみんなに配ってくれたとき。そうしたちょっとしたことに対しても、人々の反応はさまざまです。
「なんだ。よくあるあれか。どうせ、空港で適当に買ってきたんだろ」
一言よけいなことを言いながら食べる人。
「あ、嬉しい。これ大好きなんですよ」
大げさなくらいに喜んで食べる人。
買ってきてくれた人が、どちらの反応を喜ぶかは言うまでもありません。
では、受け取る側はどうでしょう? 不満を述べている自分と感激している自分。
感激している自分のほうがいいに決まっていますよね。
これからは、日々のどんなことにでも、意識的に今までの1.5倍くらい感動してみませんか?
そしてそれを、のび太のように声に出してみませんか?
最初はわざとらしく感じても、感動グセがついてくれば情緒はどんどん豊かになり、本当に心の底から感動できるシーンが増えてくるはずです。