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生き方

「嫌な職場」から“安全に”脱出する2つの方法

ピョートル・フェリクス・グジバチ (著)

2019年07月02日 公開 2019年07月04日 更新

 

苦境を逆転するための2つの方法

ところが、日本の職場を見ると、PLAY WORKとはかけ離れた現状があります。

これから紹介するのは実際にあった話です。僕の知り合いは大学で外国語を専攻し、語学が堪能です。将来は海外で働くことを希望し、海外事業を展開する日系金融会社に就職しました。

ところが、入社後に配属されたのは経理部でした。あいにくその男性は数字が苦手。上司からは「数字が苦手ならもっと経理を勉強しなさい」とプレッシャーをかけられて、とてもつらい思いをしたそうです。2年目には会社を辞めてしまいました。こうした事例は日本では決して珍しくありません。

この男性は会社を辞める選択をしましたが、一方で「この仕事は嫌だ」と思いながらも、辞める勇気がもてずにその職場に居続ける人もいます。

周りの目を気にして転職に踏み切れなかったり、安定した職を手放すのをためらったりして、我慢を続けてしまうのです。今の日本では、むしろ後者のほうが多いかもしれません。

興味のない仕事や不向きな仕事に配属され、そのために苦労を強しいられていることに気づいたら、選択肢は2つあります。

1.その仕事に夢中になることはできるのか、工夫してみる
2.環境を変える、仕事を変える

1のケースは、仕事のプロセスを楽しめるように工夫することです。プロセスに楽しさを感じることができれば、その仕事自体も楽しめるようになることがあります。

たとえばヘンなかつらをかぶって会議に参加したり、面倒な経費精算を音楽を聴きながら行うなどです。

1にトライしてみたものの、仕事を楽しむ方法を見出せなかった場合には、2の「環境を変える、仕事を変える」選択肢が有効です。

自分がやりたい仕事に就けるように、社内で異動希望を出す、転職する、あるいは雇用体系も変えて起業や独立の道も検討してみることをおすすめします。

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