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生き方

本田健が明かす「目標を達成する人・しない人」の決定的な違い

本田健(作家)

2022年12月13日 公開 2023年01月12日 更新

 

私たちは、自分が与えたものに見合ったものを受け取っている

目標は低すぎると、高いところまでいけません。例えば、ベストセラー作家になることを考えた時、出版した本が35万部しか売れなかったら、それは失敗なのでしょうか?最初から、一冊でも自分の名前で出版できたらいいと考える人だったら、35万部には到達することはできません。

「本を出したい」という目標だけだと、売れても1万部で終わってしまうことがほとんどです。100万部の本を出すことが目標であれば、35万部はマラソンで言ったら10キロの通過地点と捉えることができます。

つまり、あなたがどのレベルで活躍したいのかによって目標は変わってきます。一流の生き方もあれば、二流や三流の生き方もあります。当然ですが、一流の仕事をしている人が行くのは一流のレストラン。それはいい仕事をしたご褒美でもらえるもの。いい仕事をしていなかったら、いいところでご飯を食べることはできません。

要するに、自分が与えるものしか、人からは与えられないということです。与えるものと与えられるものはイコールです。たくさんの人を喜ばせたり、すごい結果を出した人にしか、たどりつけない領域があります。そういう意味で、この世界はすごくよくできていると思います。

高い目標を目指すか、そこそこの目標で満足なのか。どちらの人生を選ぶかで最終的な状況が見えてきます。私は「すべての人が一流を目指せ」と言っているのではなく、あなたが目指している方向の人生を手に入れてほしいと思っています。自分がどのぐらい収入を得たいか、そのために朝から晩までどのくらいの仕事をするのかによって、目指すレベルは変わってくるでしょう。

思考と感情は自分が思うようなところで、落ち着くようなメカニズムを持っています。セルフイメージで「自分は一流を目指せる器ではない」という思考を持っていると、一流の人が行う頑張り方ができなくなります。

自分は「これぐらいだな」と決めていると、それに見合った現実しか実現できません。なので、高い目標を掲げた人ほど、より落ち込みやすいといえます。目標が高い分、感情的な負荷も大きい。「この程度でいい」と考える人は、ふり幅が狭い分、大きな感情には巻き込まれにくくなります。なので、落ち込んだとしてもそこまでのダメージがありません。

結局は、その人が考えている「思考」×「行動」×「感情」が人生を作ると思っています。自分は「この世界に行こう」と、高い目標を掲げた際、感情的には揺れるけれども、映画『トップガン』みたいにブルブル震えながらも、進む方向をしっかり見て行動しつづける。

目標達成できない人は、この3つのかけ算ができていないことがほとんどです。思考の面でちゃんと考えてないから、行動も場当たり的になってしまい、積み上がっていかない。そういう思考だと感情も一定にならず、"どうせ自分はダメだ"という思考に陥ってしまい、結果的に目標を達成すること自体をあきらめてしまう。

 

トップ営業マンになりたいなら彼らの行動を考えリサーチする

この「思考」×「行動」×「感情」3つを整えていくためには、まずふだん自分が何を考えているか、どんな考えをもって行動しているかに意識を向けてみましょう。例えば、トップ営業マンになりたいなら、その結果を出すような思考をしているか。「トップ営業マンの思考がどういうものか」を考えたり、結果を出している人に話を聞いたり、彼らをリサーチしたりすることも含まれています。

誰でも経験のないところからスタートします。感情的に落ち込んでも自分で自分を励ましたりして、ある意味、上手に自分を調子に乗せることが重要です。調子のいい状態でないと、いい仕事はできないものです。それを繰り返していくことで、「思考」×「行動」×「感情」のかけ算ができることで、結果として目の前の現実が変化していくでしょう。

もしあなたが一生懸命、何かに取り組んでいたとしたら、誰かがその姿を見てくれているものです。自分でできないと思っていたり、やる気なさそうに取り組んでいても、手助けをしてくれる人はなかなか現れないでしょう。

私自身、作家として「英語で著書を出版して、世界的なベストセラーを出版する」という夢を描くことから全てが始まりました。目標を立ててから10年かかりましたが、英語の本の編集を手伝ってくれる人を探し、ついに念願のアメリカの大手出版社と契約し、英語での書き下ろしの著書『happy money』を出版することができました。今では22言語に翻訳され、すでに50カ国以上で私の本が発売されています。

ずっと国際的に展開したいと思い続けて、失敗したり、落ち込みながらも、多くの場所で英語でプレゼントを何百回も繰り返してようやく実現することができました。「継続は力なり」は、簡単に見えて一番難しいからこそ、目標達成の大きな壁になります。その壁に負けず、果敢に挑戦し続けることであなたの目標を実現してもらえたら嬉しいです。

 

【著者プロフィール】本田健(ほんだ・けん)

神戸生まれ。経営コンサルタント、投資家を経て、29歳で育児セミリタイア生活に入る。4年の育児生活中に作家になるビジョンを得て、執筆活動をスタートする。「お金と幸せ」 「ライフワーク」 「ワクワクする生き方」をテーマにした1000人規模の講演会、セミナーを全国で開催。そのユーモアあふれるセミナーには、世界中から受講生が駆けつけている。著書は、『ユダヤ人大富豪の教え』『20代にしておきたい17のこと』(以上、大和書房)、『きっと、よくなる! 』(サンマーク出版)、『大好きなことをやって生きよう! 』(フォレスト出版)など訳書に「新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」(SBクリエイティブ)がある。200冊以上、累計発行部数は800万部を突破している。

 

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