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鳥を飼う人は被災直後にどう避難する?「外に放す」は厳禁である理由

鳥防災編集部(著)、NPO法人ANICE、小嶋篤史、梅川千尋(監修)、富田園子(編集)

2023年03月16日 公開 2024年12月16日 更新

被災の瞬間、あなたがとるべき正しい行動は把握できていますか? 愛鳥と一緒に避難する同行避難の方法は? 本稿では発災直後の対応と、同行避難のやり方、またやむをえず鳥を家に残していく場合やっておくべきこと、愛鳥がケガをした時のための応急処置についてご紹介します。

※本稿は、『決定版 鳥と一緒に生き残る防災BOOK』(日東書院本社)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

被災直後にすべきこと

今回は、地震の際に取るべき行動をご紹介します。揺れが収まったら、まずは避難経路を確保します。余震で建物がゆがんでドアが開かなくなる危険を避けるためです。

その後、家族や鳥の安否確認を行います。鳥がケージの中にいれば安心ですが、放鳥中だったりケージの扉が開いて部屋に出てしまった場合は捕まえてケージに入れなければなりません。

被災直後は飼い主さんも動転しているでしょうし鳥も驚いているので、落ち着いてから捕まえるようにしてください。

家を出て避難する必要があるかどうかの判断をするため、テレビやラジオ、インターネットで情報を収集します。自治体から避難指示が出たり、気象庁から警報が出たときは危険性が高いので避難してください。

 

鳥と一緒に同行避難する

避難指示が出たり火災などの危険が迫ったときは、鳥を連れて同行避難します。「すぐに戻れるだろう」と思って鳥を置いていくと、自宅のある地域が警戒区域に指定されるなどして戻れなくなることがあるからです。

ペットとの同行避難が推奨されているのは、飼い主の保護下でなくなった動物が衰弱・死亡することを防ぐのはもちろん、被災地に放浪動物が増えて環境が悪化したり、人に被害を加えたりすることを防ぐという公共の利益の一面もあります。

避難は徒歩が原則です。大規模災害の場合、道路に亀裂が入ったり高速道路が崩落することも考えられます。交通規制も行われるため大渋滞も予想されます。運転中に災害が起きたときも車を置いて徒歩で避難することが推奨されています。

ただし、津波の危険があるときは高台へなるべく早く移動する必要があることから、車での避難も認められています。

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やむをえず鳥を置いて避難

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