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「老人民主主義」時代を若者が生き抜く法

江川達也(漫画家),堀江貴文(SNS株式会社ファウンダー)

2011年02月14日 公開 2022年12月22日 更新

"日本人はやがて「没落貴族」になる

 江川 現在、日本ではデフレが長引くなか、多くの企業は新卒採用を抑制することで苦境を乗り切ろうとしており、大卒者の内定率の低下が著しい。さらに、年功序列賃金制度のもと、中高年の賃金は高止まりしたままで、若い世代の給料は抑えられがちである、という問題もあります。特定の世代のみが不況の痛みを負わなければいけない構造があるとすれば、やはり不公平というべきでしょう。いわゆる「世代間格差」の問題です。

 私は、そうした若者に対しては、かなり同情的です。戦後、日本はある程度まで経済成長を達成したところで、別のモデルによる社会を構築すべきだったのに、さらに成長を求めて走ってしまった。それが1980年代後半のバブルの発生と、90年代の崩壊を生んだ。その後も、ITバブルの崩壊、リーマン・ショックと続き、日本経済は痛めつけられていった。彼らはその犠牲者といえなくもない。

 堀江 たしかに、困窮する若者や独居老人の孤独死が現在問題になっており、これを救うシステムの構築は必要でしょう。しかし、一部の国民の生活ぶりと、マクロ経済の問題を一緒くたに論じてしまうと、かえって視野を狭めるだけだと思います。そもそも、僕はバブルが起こること自体は、これからも決して避けられないと思います。それも、バブルの周波数は、どんどん高くなる一方でしょう。

 江川 これからも、大きなバブルがくるということ?

 堀江 いやいや、僕がいっているのは、揺れ幅ではなくサイクルの問題です。周波数でいえば、長波から短波に変わったようなイメージです。実際、リーマン・ショックが起きて、“100年に一度の不況がきた”などと大騒ぎしましたが、いま、日本の景気は悪くないでしょう。東京をみれば、「どこが不況なんだ」という実感をもつはずです。

 江川 まあ、たとえば、ここ六本木ヒルズの周辺はそうかもしれないけれど(笑)。しかし、地方の経済はかなり疲弊していて、職を失う人も多い。とくに若い人ほど、リストラや派遣切りに遭いやすい傾向があるといわれる。

 堀江 でも、日本は外国に比べれば、すでにセーフティーネットが充実していて、失職してもなんとか食いつないでいけるでしょう。

 江川 それがいまは、正社員から派遣、日雇い、最後はホームレスに転落する若者が増えているらしい。

 堀江 それは日本経済の問題というよりも、個々人の「プライド」の問題ではないでしょうか。みっともない仕事はしたくない、というような。げんに、いまも中小企業のなかには、人集めに苦労しているところがあります。

 江川 「プライド」の問題もあるけれど、「能力」の問題が大きい気がする。もちろん、バブルの波に乗って儲ける人もいるけれど、大半は流れについていけず、経済競争から脱落してしまう人が多いわけでしょう。

 堀江 だから、うまく適応してもらうしかない。それが今回の「結論」になるんですよ。

 江川 むしろ、バブルの波に反応しなくても生きていけるような社会を、日本人は構築すべきだと私は思う。そもそも、みんなが無理に世の動きに合わせようとするから、バブルみたいなことが起きるわけだから。

 堀江 それは無理でしょう。

 江川 無理なんだ。(笑)

 堀江 では、明日から携帯電話やインターネットを使わない。そんな生活が想像できますか。

 江川 私はどちらもほとんど使わないよ。(笑)

 堀江 それは、江川さんはそうかもしれませんが、普通の人は違います。結局、ITによる情報化が進めば進むほど、日本も例外なくグローバル化の波に巻き込まれていかざるをえない。しかもそうなると、格差の「是正圧力」が日本にまで及んでいることになります。なぜ日本人に生まれただけで、あんなに豊かな生活を送っているんだと、やがて世界中の人が思うようになるでしょう。たとえば、日本人が東南アジアの国に現地法人をつくったとして、日本人の社長や上司が現地人よりも無能だった場合、「なぜ給料が俺よりも10倍高いのか。もう日本人の下では働けない」ということになりかねない。世界的にいえば、まだまだ日本の経済レベルは高い状態にありますが、このまま胡坐をかいていれば、日本人全体がやがて「没落貴族」のようになっていくでしょう。

 江川 堀江君のメルマガの読者というのは、どちらかというと、既存のシステムからは弾き出されたような人のほうが多い気がする。彼らに対しても、そんな厳しいことをいっているわけ?

 堀江 現在、僕のメルマガの読者はおよそ1万人ですが、100%厳しいメッセージを送っています。「日本人に生まれたこと以外に、君たちにどんなスキルがあるのか」「このままでは生き残れない」「世界中の優れた人たちと伍して戦えるだけの戦闘力をつけろ」と繰り返しいっていますからね。

 江川 ただ一方で、現在の社会保障や医療制度は、明らかに高齢者優遇になっている。いまの若い人はそうした現状を知っているのかな?

 堀江 僕はそれを「老人民主主義」と呼んでいますが、ほとんどの人が、知らないでしょう。さすがに、僕のメルマガの読者にはしつこくいってあるので、わかっているとは思いますが。結局、戦後できたシステムの恩恵を最大限に享受できた世代は、10年間ほどしかいないはずです。いまの70歳前後の人たちですよ。よく「団塊の世代まで」といわれますが、実際はもう少し上の世代でしょう。

 江川 結局、日本のいまの制度はほとんどの世代が損する仕組みになっている。そんな制度は変えるしかないと。

 堀江 そのとおりです。たとえば、僕は相続税に関しては「100%論者」です。そうすれば、高齢者はもっと消費にお金を回すようになるし、あるいはもっと寄付が増えるかもしれない。財政問題の深刻さもかなりの程度、緩和されるでしょう。

 江川 でも、地方の造り酒屋のようなところは、相続税が100%になると存続できなくなって、せっかくの伝統が途絶えてしまう恐れがある。税制を一気に変えると、そうした問題も出てくるでしょう。

 堀江 だから、必ずしも家族が永遠にオーナーシップをもっている必要はなくて、法人化するという方法もある。農家についても同じで、たとえば、ドイツのマイスター制度に倣い、血縁でなくても若い人が農家を継げるような仕組みをつくればよい。日本の野菜はとてもおいしく、やり方次第では世界に輸出して、成長産業にできるはずです。

 江川 実際、かつて日本の家には伝統的に「養子」が多かった。たとえば、これまで江戸時代というと、強固な血縁主義の社会だったと思われがちですが、実際は武家でも、生まれた男子がみんな無能だったとして、周囲に優秀な百姓の子がいれば、そちらに継がせていたんです。要は、血縁よりも能力を重んじる社会だったわけですね。ところが、そうした日本の旧きよき伝統というものが、戦後社会に伝わらなくなってしまった。

 堀江 たしかに、日本の養子文化は、素晴らしいものだと思います。ただ、戦後それが途絶えたのは、避妊の知識が普及して、計画的に子供をつくるようになったためです。つまり、他家に養子に出す子供がいなくなってしまった、という面もあるとは思いますが。(笑)

歴史に学ぶ日本の国家モデルの「正解」

 堀江 それはともかく、歴史に学ぶという意味では、この国の「モデル」は、戦国時代から江戸時代の始まりの短いあいだに、じつはすべて出揃っています。第一は、信長がめざしたような「貿易立国」モデル、第二は、秀吉の「大日本」モデル、第三は家康の「鎖国」モデルです。

 江川 少し補足させてもらうと、東アジアの盟主になろうという秀吉の野望は、もともとは信長の発想によるものだった。しかし、それを真似た秀吉は、朝鮮出兵で大失敗する。では、信長が同じ失敗をしたかというと、私はそうは思えない。信長という人は、当時の日本人としては非常に西洋に関心が強く、また「合理的」な思考を得意とする人だったから、東南アジアに拠点となる貿易港を築いて、直接、西洋とつながろうとしたでしょう。

 堀江 もっとも、信長と秀吉と家康の3つのモデルのうち、結局いちばん長続きしたのは、家康の「鎖国」モデルでした。日本だけで回るエコシステムの構築に成功したという点で、家康はたいへんな政治家だと思いますが、それが日本の国家モデルの「正解」だったかというと、違った。明治維新が起きて、徳川幕府の仕組みはすべて「リセット」されてしまったわけですから。

 江川 しかしそれは、西洋列強が日本近海に押し寄せ、ここでグローバル化=脱亜入欧しなければ、植民地にされてしまうという恐れのためだったと考えられます。だから、西洋列強が来なければ、いまも日本は江戸時代が続いていたかもしれない(笑)。さらに、そもそも、江戸時代に日本は「鎖国」していたというこれまでの常識は、最近では間違いとされている。実際は、長崎でオランダや明・清と貿易をしており、かなりの情報が海外から日本に入ってきていました。だからこそ、すんなりと明治維新を迎えられたわけです。したがって、江戸時代は「鎖国」していたからこそ平和だった、という言い方をする人がいますが、それは誤りですし、むろん、このグローバル化の時代に、いまの日本が完全に「鎖国」していたらダメでしょう。

 堀江 ところが、戦後の日本は信長的な「貿易立国」モデルで経済復興を果たしたにもかかわらず、ここにきて、また「内向き」の議論を好むようになっています。とくにバブル崩壊以降は、その傾向が強いですよ。

 江川 結局、日本人というのは、景気がいいときには、グローバル化(脱亜入欧)をめざし、逆に調子が悪くなってくると、ローカルな仕組みのよさを見直したりする。大切なのは、この国の世論の背景にはそうした「構図」があると知っておくことで、目先の議論に惑わされないようにすることですね。

なぜ海外に興味がなくなってきたのか

 堀江 加えていうなら、グローバル化に向けて日本人の腰が定まらないのは、この国の中途半端な規模感が原因だと思います。たとえば、隣の韓国では、1997年の通貨危機以降、官民挙げて「貿易立国」モデルへの転換を図るようになった。人口がおよそ4,800万人の韓国では、「内需」だけでは国を運営していくことが難しく、「輸出」に懸けるしかない。一方、日本の人口は約1億2,700万人。韓国に比べれば「輸出」一辺倒ではなく、ある程度「内需」でやっていける面もあります。しかし、それがかえって問題なのです。

 江川 たしかに、「輸出」優先か、「内需」優先かで、政策が中途半端なものになってしまう問題はあるでしょう。とはいえ、個人の生き方としては、“信長的”に海外で儲けたい人は儲けて、“家康的”に国内にとどまって安定した生活を送りたい人はそうすればいい。個々人が両方の生き方を選択できる国というのは、じつはたいへん素晴らしい社会だと思う。かくいう私も、いまやほとんど海外に憧れがなくなってしまった。

 堀江 僕も外国に憧れたことは一度もないですよ。特殊な遊びをしに行っているだけです。たとえば、ゴルフだったらタイが楽しいし、カジノだったら、マカオかラスベガス。チキンライスだったら、シンガポールがおいしい。そういう感じです。

 江川 残念ながら、その三つにはどれもまったく興味がない(笑)。実際、日本のほうが飯はうまいし、治安もいいしね。日本にいても、そこそこの刺激は得られる。

 堀江 だからそれが、ITによるグローバル化という意味なんです。インターネットがあまねく普及した結果、世界で起きている事象の情報は、誰でも、またどこにいても、瞬時に知ることができるようになった。若者がいま海外に興味をなくしている原因があるとすれば、それがいちばん大きいでしょう。ただ、海外は住環境が日本よりもはるかに上ですし、メイドも安く雇えるから、生活環境はいいですけどね。自分で掃除とか洗濯をしなくて済みます。

 江川 でも、最近の若い人は、家事を自分でするのが楽しいらしいよ。

 堀江 え? そうなんですか。

 江川 家でつくる料理も、どんどん凝るようになってきているそうです。

 堀江 自炊が好きなんて、アジアでも日本人ぐらいなものではないですか。最近、僕が訪れたシンガポールでは、朝はだいたい近くの食堂に集まって、お粥をすすっていました。

 江川 なるほど。(笑)

 堀江 ただ、いくら日本にいながらにして海外の情報が収集できるからといっても、英語ぐらいは話せるようにはなっておくべきです。いちばんいい方法は、英語を「公用語」にしてしまうことです。そうすれば海外市場で、日本の企業人は英語が不得意なため韓国企業に営業で負けてしまうなんてことも、少なくなっていくでしょう。

 江川 しかし、漫画家としての立場からいわせてもらうと、日本で漫画が独特な発達を遂げ、また世界で持て囃されるようになったのは、日本の漫画家が情緒や感情を表わすのに適した、もともと「絵画的」な言語である日本語で育ったから、というのが私の持論です。欧米人が漫画を描くと、アメコミをイメージすればわかりやすいけれど、どうしてもカクカクした表現になってしまう。

 堀江 ですから、僕も日本語のよさはまったく否定しません。「英語を公用語に」というのは、なにも国語にせよ、ということではないんです。公式文書や公式の場では、英語の併記や口述を義務づけよ、というだけです。実際、すでに公共の交通機関や多くの商業施設などでは、英語併記が行なわれているわけですから。

 江川 たしかに、歴史を振り返れば、「公用語」という意味では、江戸時代において武士は和文ではなく、じつは漢文を使用していました。漢文には曖昧な表現が少なく、庶民が日常で使う「やまとことば」よりも、はるかに論理的だったからです。さらに戦前までは、日本人は漢文の素養があり、公式文書をみると、かなり漢文調ですね。現代では、実際にこれだけ英語が世界に広まっていることを考えれば、論理的な言語として英語を公式文書に使うのは、当然の選択といえるかもしれない。

 堀江 そうそう。シンガポールでは屋台のおじさんでさえ、英語を話していました。それは「シングリッシュ」と呼ばれる訛りのひどいものですが。日本もシンガポールと同じように英語を「公用語」とし、どんどん使わせる機会をつくってあげればいいんです。とくに、若ければ若いほど、適応も早いはず。それが彼らのためにもなります。

情報収集のスキルか、欲望を抑える技術か

 江川 今後のスキルとして英語は必須だとして、他に堀江君はどんなスキルを若者に勧めているの?

 堀江 やはり、情報収集のスキルでしょうね。「なぜか?」と問われても困りますが、つまり、役に立つからです。視界が狭いなかで考えるよりは、遠くまで見渡せるほうが、思考も広がるでしょう。

 江川 しかし、もともと自分のなかに確固たる指針がなければ、多くの人は情報を集めれば集めるほど、混乱するだけなのでは?

 堀江 それは、情報が多すぎるからではなく、逆に足りていないからです。たくさんある情報のなかから価値のあるものを見つける術を身につけるのは、結局、情報処理の場数を踏むしかありません。情報源は、口コミでもテレビでも本でも、インターネットでも何でもいい。仮に本を情報源とするならば、小説だけでなく、経済書、ノンフィクション、歴史書など、あらゆるジャンルのものを読む。雑誌なら、さまざまなジャンルの雑誌をとにかく全部読む。「iPhone」をもつ前は、僕は週20誌以上を読んでいました。WEBも時間を区切って、読みまくる。

 このように、とにかくたくさんの情報を収集することによって、効率的な方法とは何か、自ずとわかってきます。人より何倍も速く効率的に情報を収集、処理できるようになれば、人より先に未来を読むことが可能になるでしょう。そうすれば、おそらく圧倒的有利に立てるはずです。

 江川 まあ、堀江君によれば、税制や社会保障で不利になる「老人民主主義」の実態さえも知らない若者が多いわけだからね。

 堀江 僕自身、人から強制されるのが嫌いなので、「すべき」というよりも、「やったほうがいいんじゃないか」という程度ですけれど。

 江川 しかし、堀江君はそんなところが昔とまったく変わってないというか、ちっともへこたれていないよね。

 堀江 いや、以前はかなりへこたれていましたよ。

 江川 それがいま、立ち直った理由は?

 堀江 それこそ、歴史や海外の事例に学んだからですよ。そもそも、検察権力をいまのように強大なものにさせたのが、戦前に司法大臣や総理大臣を歴任した平沼騏一郎です。彼は、日糖事件や帝人事件などの疑獄事件をでっち上げて有力政治家を締め上げることによって、権力を掌握していった人です。

 同じような事例は海外にもあります。たとえば、元ニューヨーク市長のルドルフ・ジュリアーニ(市長在任期間:1994年1月1日~2001年12月31日)は、検察官時代に「ジャンク・ボンド(ジャンク債)の帝王」と呼ばれたマイケル・ミルケンを、インサイダー取引や脱税幇助などの罪で検挙して名を上げた人です。しかしいまでは、ミルケンは企業再生をスピードアップさせるジャンク債という手法をつくった人物として、再評価されています。要は、検察権力というのは、世界的に同じ「構図」だということが僕にはわかった。そのなかで、日本の制度の特殊な点を挙げれば、その本質が江戸時代と変わらない“お白洲”だったということです。

 江川 市中引き回しとまではいかないけれど。

 堀江 実際は、それを少しマイルドにしただけで。

 江川 いわば“さらし者”ということだね。日本の司法の恐ろしさというものを、身をもって経験したわけだ。そういう意味でも、自分で体験したことを価値判断のベースにすべきですね。先の情報収集の話に戻れば、私は他人の言うことを決して鵜呑みにするのでなく、なんでも疑ってかかれ、といいたい。

 最後になってこんなことをいうのも何ですが、私は、マスコミがいう「地方間格差」や「世代間格差」といったときの「格差」という言葉が、じつは、あまり好きではない。というのも、ここでいう「格差」というのは、結局、経済的な格差のことを意味しているわけでしょう。そこには、東京の一流大学を出て、中央の官庁に勤めるか、大企業の正社員になるのが幸せへの近道だというような、暗黙の前提があるような気がしてならない。しかし日本では、そんな生き方はとっくに破綻している。そこにたどり着ける人がいても、ほんの一部でしょう。その意味では、過度に経済的価値観に煽られないために、今後は欲望をコントロールする技術が必要になってくると思いますね。

 じつは私にも、駆け出しのころは、1日の食費が300円という時代がありました。しかし、漫画を描くことが好きだったので、毎日がまったく苦ではなかった。ところが、こういう話をいまの若い人にしても、結局のところ、まったくウケないんだよね(笑)。だから、いまはもう若いアシスタントを使うことは諦めて、「コミックスタジオ」というソフトを使って、一人で漫画を描いています。

 堀江 じつは、僕は最近、けっこう本を出しているんですが、活字の本が嫌いなので、ほんとうは全部漫画で出したかったんです。

 江川 では、一緒に何かやろうか。

 堀江 いいですね。ぜひ漫画で。だって、活字の本よりも売れそうじゃないですか。

 江川 まあね。(笑)

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