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生き方

「猫になりたい」 YouTuberいけちゃんが語る“猫化”という生き方

いけちゃん(YouTuber)

2026年07月21日 公開

生きているだけで可愛くて尊い"猫"。自由気ままにのんびり暮らしても誰からも文句を言われない――そんな猫のような自由な生き方を、旅系YouTuberのいけちゃんは「猫化」と呼んでおり、生きづらい世の中でこそ猫化を試してほしいといいます。

本稿では、「猫になりたい」と語るいけちゃんの生き方・考え方について見ていきましょう。

※本稿は、いけちゃん著『わたしは猫のように生きたい。』(クロスメディア・パブリッシング)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

人類はなぜ「猫化」へ向かうのか?

わたしは猫のように生きたい。そう思い、猫の生態を観察してみました。そして、解像度を高く猫に接してみたところ、とにかく可愛いということが分かりました。(大真面目)

まず、見た目。あの大きな瞳。小さな顔。毛並みの美しさ。どこから見ても、完璧です。そして、性格。ツンデレで、愛らしく、全てを許せてしまう。可愛いにも、ほどがあります。

行動にも魅了されます。どこにいるのかな?と探しても、どこにもいない。名前を呼んでも、おもちゃで音を立てても、どこにもいない。そう思ったら、突然目の前に現れたりします。そんな、決して思い通りには動いてくれない、ムカつくくらい自由な猫が、本当に可愛いのです。

「まあ猫だから仕方ないよね」と、全てを許せてしまう、この存在は一体何なのでしょうか?わたしもその悪魔的魅力を身につけて、全ての出来事を「まあ、いけ猫なら仕方ないよね」と許されたいです。

ここでは、そんな猫に憑りつかれてしまったわたしのエピソードを中心に、「猫化」への過程をまとめています。この不寛容で窮屈な人間社会では、ある程度猫になるなどといった、突飛な思想を持っているほうが生きやすい。常時猫でなくてもいい。もうイヤ!もう無理!となった時に「猫化」という切り札を持っておくことが精神的な救済になるのです。

話は本題に戻りますが、人類は「猫化」へと突き進んでいると思われます。わたしがYouTubeを始めた2019〜2020年は、「ぼっち系」が新しいジャンルとして生まれていました。「ぼっち系」とは、ひとりでいつも行動している人たちのことです。つまりは猫化人間の総称です。その頃には、もう猫化した人間や、その価値観に共感する人たちが一定数いたということになります。

そして7年を経た今、「ぼっち系」は完全に定着しています。ひとりでいることは恥ずかしいことではなく、むしろひとりで行動できてかっこいい存在に変わりました。猫のような人間が世の中に増えました。とても面白いです。

例えば、コロナによってリモートワークが普及しました。それによって、家の中でワーク・ライフは完結できるようになりました。家から出なくても問題なく生活ができる。その上で、外に出たいと思ったから外に出る。そんな日々は、まさに猫。人類の猫化現象です。他にも、様々な観点から猫化は語ることができます。

そう、わたしたちは今、猫化に向かって進化している途中なのです。(退化ともいう!!)

 

毎日違う場所と時間で

わたしは旅が日常なので、忙しい日もあれば、脳が溶けるほど暇な日もあります。(暇な日のほうが圧倒的に多い)

猫は家の中でお気に入りの場所こそあるものの、毎日違う居場所を探してウロウロしています。変わり映えのしない小さな世界で、なるべく新鮮な日々を求めて。そういう姿を見ていると、何を考え、日々どういう気持ちで過ごしているのだろうと思います。

一方、わたしはというと、同じ空間にずっとはいられません。予定がある日は必ず早起きできます。ただ、丸1日暇な日は、本当にやることがないので昼に起き、さらに昼寝をして、夕方にはもう眠くなっています。(ただし深夜は元気)

あまりにも1日の進捗が何もなく、自己肯定感のためだけに夜散歩することもしばしば。一定の場所や時間に縛られる生活は性に合いません。YouTuberという仕事があって良かった。(もしYouTuberでなければ、その辺でのたれ死んでいたかもしれないし、別の似たような仕事で何とかしていたかもしれない)

基本的にいつも旅をしているので、日々活動している時間が違います。時には移動で何時間も費やすこともありますし、予定がない時は、気の合う友達を家に呼んで、夜中、いいや、朝まで飲んでいることもあります。

毎日、自分が一番過ごしたいように過ごす。その生活が大好きです。(もちろん、経済的に何とかなっているから言えるのですが、実はひとりならアルバイトでもして気楽に生きようと思えば誰もが実現可能な生活ではあるのです)

多くを求めすぎず、自分の身の丈に合った生活で、心の充足感を意識して生きていく。そんな自分の生きかたは、とくに猫的です。

 

狩猟本能を満たすために

朝方、まだ陽があがらない早朝に、ガサゴソという音が聞こえてきて、その後、猛ダッシュで猫が家じゅうを駆け回る。猫を飼っているかたなら、日常の光景だと思います。早朝からテンションの高い猫を見て、「いったい何にそんな夢中になっているだろう?」と感じませんか?

旅をしていても、早朝から猫の鳴き声を聞くことがあります。猫にとって、狩りは本能であり、健康の源でもあります。夜中や早朝の突然のテンションの高さは猫の本能なのです。

わたし自身も、そういった猫的な行動をとりがちです。思い立つと、後先のことを考えずすぐに行動します。一級建築士の試験を受けて受かったばかりの頃、すぐに電気工事士の資格も取りました。受かってしまうと、途端にその達成感から興味がなくなり、すぐ次に移行してしまいます。どちらも免許の申請までできません。

まさに意味のない行動ですが、もともと極度の飽き性なのでこういったことは日常です。一時期、ポーカーにハマった時も、海外のカジノを転々としたり、ディーラーとしてアルバイトしたり集中的にハマりました。でももうその熱はありません。

そうだ画家になろう!と突如思い立って買い揃えたキャンバスや絵の具も家にそのまま置いてあるし、カメラも集中的に1ヶ月くらいハマって、今では落ち着いた軽い趣味になっています。

そんなわたしですが、YouTubeと旅だけは続けられています。おそらく、わたしにとっての本能は、旅をし続け、路地裏に入り、怪しげなお店を見つけ、猫や人との偶然の出会いを見つけることなのかもしれません。

 

マイペース

スタスタスタ......と早足で歩いていると、仲間を置き去りにして、自分だけ目的地に向かっていることに気づきます。そもそも単独行動しかしてこなかったわたしは、皆さんの想像以上にきっと早足です。わたしと最初から同じペースで歩いていられる人はあまりいません。他人から見たら、「せっかち」なのかもしれず、「せっかち」と言われれば、それもそうなので、否定はしません。

旅をしていると、営業時間の関係もあるし、なるべくたくさんの場所を訪問したいので、どうしても早足になります。わたしの家族は、4人家族で、兄がひとりいて、両親がいます。育った環境が特殊みたいで、てんでばらばらで個が集まったユニットです。

兄とは特別仲が良いわけでも、悪いわけでもありません。兄妹喧嘩をした記憶はなく、おもちゃの取り合いもしたことはありません。争うことが嫌いなので、お互いに譲り合います。そもそも人間はみんな自分のペースがあって、ほとんど同じ人はいません。違っていることを受け入れられる(受け入れてもらえる)相手だと仲良くなれることが多いです。

わたしの友達は、早足であるわたしの姿を見ても別に合わせてきません。少し先で、いつもわたしが信号や曲がり角で少し待ちます。そのくらいの距離感が、心地いいです。

著者紹介

いけちゃん(いけちゃん)

YouTuber

秋田県出身。登録者80万人超えの旅系YouTuber。
国内外問わずさまざまな土地を訪れ、動画の投稿本数は700本にのぼる。大学では建築学科を選択し、卒業後には一級建築士の資格を取得。猫を見つけると激写するなど、猫好きな一面も持つ。
X:https://x.com/ikechan0920

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