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生き方

本音を言えない人ほど、幼少期にしていた「家族への気遣い」

山根洋士(「メンタルノイズ」カウンセラー)

2026年10月05日 公開

「自分の意見を伝えると嫌われるかもしれない」「本当の気持ちを言葉にできない」。

そうした生きづらさを引き起こす根本には、知らず知らずのうちに定着した「メンタルノイズ(考え方や解釈のクセ)」が関係しています。

自分の本音を押し殺してしまうのは、この思考のクセがブレーキをかけているサインです。

本稿では、書籍『ありのままでラクに生きる練習』の解説をもとに、思いを口にできない人が抱えているメンタルノイズについて解説します。

※本稿は、山根洋士著『ありのままでラクに生きる練習』(アスコム)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

言いたいことが言えない

【ノイズの症状あるある】
・今日は肉が食べたかったのに、反対されるのが怖くて言い出せない
・自分の欲求を出して自由に生きている人を見ると、イライラ、もやもやする
・手伝ってほしかったけど、結局遅くまでひとりで残業する
・「やりたい人は挙手して」と言われても、手を挙げられない
・自分がなにをやりたいのかわからなくなっている

言いたいことが言えなかったり、すぐに遠慮してしまう人っていますよね。それで本人が納得していればいいけれど、あとから「言っとけばよかった」とか、「断らなきゃよかった」と後悔するようだと、悩みのタネになります。

自分の主張ができなくなると、なにを望んでいるのか自分でもわからなくなることがあります。それが行き過ぎると、やりたいことが見つからない、やりたいことがわからないという悩みにまで発展してしまいます。

 

「他人ファーストノイズ」

言いたいことが言えない人にあるのは、「他人ファーストノイズ」です。

自分を後回しにして他人優先で考える。 そんなノイズは、家族に気を遣う環境で育つとつくられます。

多くの一般家庭ならどこでも、子どもの要望すべてには応えられないものです。

子どもだって、お父さんとお母さんとのやりとりの中で、「自分の家がお金持ちなのかどうか」「お父さんやお母さんは忙しい人なのかどうか」くらいはなんとなく察知します。そして、子どもなりに気を遣うようになり、「自分が欲しいものを欲しいと言わないほうがいい」と思い込みます。

特に気を遣うのが長男や長女、そして兄弟が多い家庭のお兄ちゃん、お姉ちゃんたち。 「お兄ちゃんなんだから」「お姉ちゃんなんだから」などと日々言われ続けると、自分の欲求を言えなくなって、そのクセが大人になっても続くのです。

 

まずは「自分のイヤ」に気づくこと

メンタルノイズは、無自覚に、自動的に働きます。

だから、自分で気づいて「やめよう」という意識を持つのが、クリアの第一歩。

「他人ファーストノイズ」のやめ方は、いきなり自己中心的になれと言っても難しいので、まずは「自分のイヤ」「本当はやりたくない」に気づくようにしましょう。

そして、もしやめられそうなら少しずつやめてみる。やめられそうもないことは、「自分はイヤだけどやっている」と自覚する。

最初から全部を変えようとせず、少しずつがポイントです。

著者紹介

山根洋士(やまね・ひろし)

心のクセを治す「メンタルノイズ」カウンセラー(心理カウンセラー)

一般社団法人メンタルノイズ心理学協会会長。大阪府出身。早稲田大学中退。情報誌編集者からノンフィクションライターとして独立。金銭的な成功を掴むものの、激務のあまり過労死寸前で緊急入院。入院生活で「なんのために生きるのか」を模索し、心理療法を学び始める。同時にFXトレーダーとして大きなお金を動かすストレスをセルフコントロールするために、独自のメンタルメソッドを開発。心理学だけでなく、数多くの経営者やスポーツ選手などへの取材経験、AIやロボット工学、脳科学などを取り入れたメンタルノイズメソッドは、従来のカウンセリングやコーチングでは解決できない心理的問題にアプローチする。カウンセラー&コーチ養成スクールのほか、お金の心理学、自己肯定感、願望実現などの心理学関係講座を主宰し、延べ受講生は2000名を超える。 著書『「自己肯定感低めの人」のための本』(アスコム)がメンタル本大賞2021優秀賞を受賞。そのほか、『聴く技術』(アスコム)など著書多数。

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