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永遠の愛を誓えない"結婚ごっこ"になる夫婦の特徴

アダム徳永(セックス・セラピスト/著述家)

2011年06月25日 公開 2024年12月16日 更新

今の時代、離婚は珍しいことではありません。

結婚式での永遠の愛を全うすることができないカップルが多い現実から、私たちは何かを学ばなければいけないと、アダム徳永氏は言います。

「夫婦」はどのような関係でいなければならないのでしょうか。男女関係の専門家が多角的な視点から指南します。

※本稿はアダム徳永著『幸せな結婚をするための教科書』(PHP研究所)より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

「夫婦」はすべてを共有できる唯一の関係

今の時代、離婚は珍しいことではありません。バツイチ、バツニも当たり前。バツサンくらいから、やっとちょっとビックリする、そんな感覚でしょうか。

友人の結婚式に出席したとき、おめでとう! と声をかけながら、あなたは心の中でこう思ってはいませんか?「大丈夫かな? ちゃんと結婚を続けられるのかな?」と。

結婚式の日、親族や友人たちの前で永遠の愛を誓いながら、その誓いを全うすることができないカップルが多い現実から、私たちは何かを学ばなければいけません。

本来、夫婦とは、"苦楽"や"喜怒哀楽"といった人生の機微を共有できる唯一の人間関係です。わざわざ"本来"と書いたのは、結婚の持つ本質的な関係性を、半分も理解しないまま結婚してしまっているカップルがとても多いからです。

人と人との魂の結びつきは、苦楽を共にすること、喜怒哀楽を共有することで、より強い絆へと強化されていきます。

簡単なところでは、学生時代の部活仲間。全国大会出場のキップをかけて、共に苦しい練習に耐えた仲間とは、信頼という絆で結ばれ、大人になってからも友人関係が続きます。

親友ができるのもこんなときです。練習が休みの日には、一緒にショッピングに行って、恋の悩みを打ち明けられたり、逆に進路相談に乗ってもらったり。友人に嬉しいことがあれば自分のことのように喜び、悲しい出来事があれば共に泣いてくれる。

そんな人とは、生涯の友人関係を築くことができます。それは、単なる友人というだけではなく、その人の人生にとっての貴重な財産です。

こうした覚えは、誰にでもあるはずです。学生時代のほんの一時期でも、苦楽や喜怒哀楽を共有することができたという意識がある人とは、一生のお付きあいができるのです。

でも考えてみてください。最初のきっかけは、たまたま部活が一緒になっただけ、たまたまクラス替えで一緒になっただけ。期間にしても、学生時代ですから長くてもせいぜい4年間です。

それがなぜ、愛しあって結婚したはずの夫婦には、長く険しい道のりになってしまうのでしょうか? 生涯の伴侶という契約をしたのに、3年ともたずに離婚してしまう夫婦が多いのはなぜでしょう?

それは、繰り返しになりますが、そもそもその夫婦の結婚観の中に、冒頭で書いた、"夫婦とは苦楽や喜怒哀楽を共有できる唯一の人間関係"であるという、幸せな結婚をするための本質ともいえる当たり前の理解が足りないからです。

だから、そんなふたりにとっては"苦"が本当にただの苦しみでしかなくなり、"楽"さえも共に喜びあう心の余裕すらなくなってしまうのです。

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