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グーグルの社是と「10の事実」~空気のようにオフィスに宿る経営理念

『PHPビジネスレビュー松下幸之助塾』編集部

2011年11月19日 公開 2024年12月16日 更新


※本稿は『PHP Business Review 松下幸之助塾』2011年9・10月号より一部抜粋・編集したものです
 

能力を発揮する職場のための理念とは

20歳代から30歳代のビジネスパーソンに「あなたはどの会社に転職したいですか」という質問をしたところ、「グーグル」だと回答した人が昨年に引き続き一位だったことが、転職サービス「DODA(デューダ)」の調査でわかった。事業の先進性、スピード感に対する好感度もさりながら、支持が高かったのは社員の能力を最大限発揮させるための職場への配慮・待遇であった。

自由で明るく、思う存分仕事ができるイメージ。それはだれもが望むところだろう。それがまた新卒社員に限らず、中途採用者にも開かれたイメージとして受け止められ、また実際に社員の期待に応えているのがグーグルである。

こうした、自由が保証されつつ、新旧の別なく社員が生き生きと働ける職場とは、容易につくれるものではない。まして日本企業の常識的な考え方では、新入社員には何より、理念教育を課し、理念への理解が社員に暗記され、一通りの理解がなされなければ、正社員とは見なされないといった向きも多いのではないだろうか。

注目されるのは、グーグルの場合、そうした自由で奔放な社風や文化をつくっているのは、これもまたグーグルならではのユニークな経営理念である、ということだ。

グーグルの経営理念は社員の頭の上からのしかかってくるものではない。努力して文章を頭に覚えこませた存在ではなく、日常の仕事の中でいつも社員のとなりにあるものだという。この稿では、グーグルにおける経営理念の存在意義を現場のエンジニアの声を通してレポートしてみたい。

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