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「マジで雑談のきっかけが見つからない……」 そんな時に使える会話術

野口敏(グッドコミュニケーション代表取締役)

2018年03月01日 公開 2024年12月16日 更新


 

話のきっかけが山ほど見つかる!

これから紹介する会話術は、話に詰まったときだけに使うものではなく、ふだんも会話のきっかけとして使えるものばかりです。ぜひマスターして上手に使いこなしてください。

会話がずいぶん楽になることでしょう。

まずは相手をよく見てみること。話に詰まることを恐れずに、相手を穏やかに見ればお話のきっかけになりそうなことが山ほど見つかりますよ。

たとえば髪型。女性同士で、相手の髪が長くて美しいのなら、
「髪はずっと伸ばしているのですか?」
と聞けば、そこから様々な話が出て来るかもしれません。ショートヘアの方なら、
「ロングにしたことはないのですか?」
と聞けばいいでしょう。

セクハラっていう言葉狩りがありますから、男性は職場以外のプライベートな場面で使ってみてください。

ここで注意を要するのは、
「髪はずっと伸ばしているのですか?」
と聞くところを、
「髪切らないのですか?」
と言ってしまわないよう気をつけること。言われた側は、
「長いのはいけないの?」
と気分を悪くしてしまいます。

会話に不慣れな方は、ニュアンスを間違えて伝えてしまう傾向がありますのでご注意を。
 

相手が男性なら日焼けに着目。

「よく焼けていますね」
と言えば、アウトドアの話や家族とのエピソードを聞かせてくれるでしょう。男性には体格もいい話題。いいガタイをしている人には、
「身体を鍛えていますか? なにかスポーツをされていたのですね」
と聞けば話が広がる可能性が大きいです。

相手が男性なら見立て違いで「日焼けではなく地黒です」「いい体格ではなくて、ただ太っているだけです」と返事があっても大丈夫。相手は気を悪くすることはありません。しかし女性相手にはこの話題は禁物。「地黒です」と言われたらもうあとはありません。

「いいガタイをしていますね」と女性に言えばどうなるか、誰でもわかりますね。

「日焼け」「体格」は女性にはNGです。

女性同士なら色白を話題にするのもいいです。
「とってもきれいなお肌ですね。うらやましいです」
と切り出してみましょう。

「いいえ、ぜんぜん」
などと言いながら、
「実はぁ」
などと言いはじめ、いっぱい話をしてくれるはずです。

服装もぜひ話題にしてほしいですね。

センスのいい人には、
「おしゃれですね」
「センスいいですね」
「秋らしいですね」
「春らしいですね」
「(服装が)夏ですね」
「もう冬ですね」
と言ってあげれば、とても喜んでくれるはず。

相手が女性なら、
「どうすればそんなにセンス良くなれるんですか?」
とか、
「女性にはファッションって大事ですもんね」
などと話をつなげれば、相手はもう有頂天でしょう。

相手が男性なら、
「どなたが見立ててくれるんですか?」
とか、
「その服、いいものなんでしょうね」
と聞けば、きっとプライベートな一面を聞かせてくれるでしょう。

 

スマホも話題にできる

最近は誰でも持っているスマホ。これも話題にしてしまいましょう。

まずは目につくことからです。
「その機種、使いやすいですか?」
「可愛いケースですね」
と話を振り、そこから、
「メールの返事は早い方ですか?」
などと習慣や人柄に踏み込んだ話にすれば、相手の意外な一面を聞かせてもらえるかもしれません。

女性に縁の薄い男同士なら、
「休みの日にメールやLINE来ます? 仕事以外の……」
なんて聞けば、そこから意気投合!
「来るもんか」
「あまりに通知音が鳴らないから、ミュートにしてたっけ? って何回も確認しちゃう」
「女なんかいなくても生きていけるんだ」
なんて言いながら、ひと晩、飲み明かすことになるかもしれません。

いかがでしたか。相手に目をやれば、あなたの興味を引くことがうじゃうじゃあるはずです。それは相手にとっても嬉しいこと。うまく使って、たくさんの人と仲良くなってください。
 

※本記事は、野口敏著『マジで会話が苦手でも、「楽しい人」になれる本』(PHP文庫)より、一部を抜粋編集したものです。

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