<<40代にもなると「思い通りの人生ではないけれど、こんなもんだろう」「いい年齢だし、今さら何かが変わるとは思えない」と半ば諦め気味の人も少なくないかもしれない。
しかし、「40代からでも人生を大逆転させることは可能だ」と言うのは、昨年の10周年講演会ツアーが話題を呼んだ、心理カウンセラーの心屋仁之助氏。まず「がんばる」ことをやめるべきだという。
自身も、管理職として勤めた大手企業を辞めた後、40歳を超えてから人生を大逆転させた心屋氏が説く、「人生を大逆転させるがんばらない生き方」とは?>>
※本記事は、心屋仁之助著『最初で最後の講演録 人生を大逆転させるには』 (かんき出版) より一部を抜粋編集したものです。
まず最初にやめるべきは「がんばること」
これまでの人生を大逆転させる方法とは、簡単に言ってしまうと人生を真逆にするということです。
人生を真逆にするというのは、今までやってきたことをやめて、今までやらなかったことを始める。これにつきます。
とくに、あなたが今までやらないように気をつけてきたこと(タブー)をやり、今までよかれと思ってやってきたことをやめる。今までと真逆のことをやるところから大逆転はスタートします。
たとえば、怠け、丸投げし、ひとを頼り、自分勝手にやりたいこと「だけ」をやって人に迷惑をかける、ということ。
それを言うと、イラっとする人がいますが、当然ですよね。でも、イラっとしたということは、人生がひっくり返る準備ができているということです。
では、今から、やめるべきことを決めます。
まず何をやめればよいか。
それは「がんばること」です。
今すぐやめるべき「がんばる教」
現代人の多くにはひとつの共通点があります。それは「がんばる教」という恐ろしい宗教に入っているということ。
・「がんばること」が素晴らしく、「がんばれない私」はダメなんだ。
・「がんばったから」うまくいった。
・うまくいかないのは「がんばり」が足りなかったからだ。
この思考が、がんばる教の人たちの基本思考です。これが、みなさんを苦しめてきたのです。まずは、これをやめてみましょう。
がんばり教の人たちは、3つの信念を持っています。
「がんばること」が素晴らしい。
「我慢すること」が素晴らしい。
「私がやること」が素晴らしい。
ですが、これらを全て手放せば、人生の大逆転が始まります。
僕自身も19年間企業人だったので、以前はバリバリのがんばる教信者でした。もちろんがんばることで、ある程度まではうまくいきます。出世もできました。
でも、さらに上を目指そうとしたら、もっとがんばらねばならなくなります。
寝る時間を減らし、死ぬほど我慢し、人に迷惑をかけないように自分で背負いこんで背負いこんで、必死に歯を食いしばってきました。
これは、流れるプールを逆に泳ぐ行為に似ています。
流れるプールを逆に泳いでも、前に進まないんですよね。でも、多くの人は、流されたら終わりだと思って、一生懸命泳いで泳いで、泳ぐのをやめたら流されるから、また泳ぐ……。これの繰り返しです。
断言しましょう。この生活を繰り返しているうちは、人生に大逆転は起きません。
それどころか、子泣き爺のようにいろいろなものを背負い重すぎて、ある日バタンと倒れてしまうのです。