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超低金利時代の貯蓄は「個人向け国債」がおすすめできる理由

福一由紀(ファイナンシャルプランナー)

2021年12月14日 公開 2024年01月16日 更新

12月になるとボーナスを手にする人もいるでしょう。このようなまとまったお金は、できるだけ貯蓄にまわしたいところ。イザという時のために、まずは元本が保証されている金融商品を選びましょう。

※本稿は、『PHPくらしラク~る♪』2021年12月号より、内容を一部抜粋・編集したものです。

 

万一の時に現金化できて、安全性の高い商品で預金を

コロナ禍で先行きに不安を感じることが多くなりました。こんな時こそ、すぐに現金化できる預貯金が大切です。12月にボーナスが支給されたという人もいるでしょう。長期的に運用できるのであれば投資なども良いですが、まずは元本が保証されている金融商品に預けたいものです。

一番手軽に利用できるのが銀行預金でしょう。しばらく使う予定がなければ、金利が少しでも高い定期預金が良いですね。とはいっても、超低金利の今は、ゼロに近い金利。こんな時におすすめなのがネット銀行です。店舗が無く、インターネットでの取引になりますが、定期預金の金利が年率0.2%を打ち出すところもあります。

大手メガバンクの定期預金金利が年率0.002%程度ですので、なんと100倍の金利差があるということ(2021年9月現在)。得られる金利は少ないものの少しでも高金利のところに預けたいですよね。口座開設もインターネットで簡単にできます。

元本が保証されている商品として、国が発行する債券「個人向け国債」もおすすめです。債券とは、国などが資金を借り入れるために発行するもの。つまり、一定期間、国にお金を貸すということ。その間は利息を得て、満期になれば貸したお金が返ってくるというものです。

1万円から購入することができ、最低でも年率0.05%の金利が保証されています。商品は、10年満期・変動金利の「変動10年」、5年満期・固定金利の「固定5年」、3年満期・固定金利の「固定3年」の3種類があります。

満期になる前でも、発行より1年を超えると換金もできるので、急に現金化したい時にも安心ですね。毎月発行されており、買いたい時にいつでも証券会社や銀行で購入できます。ただし取り扱っていないところもあるので、購入前に確認しておくと良いでしょう。

まずは半年間生活できるお金を、元本保証され、すぐに現金化できるもので貯めておきましょう。そのうえで長期間使う予定がなく、運用したいというのであれば投資を視野にいれても良いですね。

運用益が非課税になる制度として、「NISA(ニーサ)」や「つみたてNISA」。老後の資金作りには、「個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)」があり、おすすめです。それぞれの目的に応じて、金融商品を選ぶと良いでしょう。

 

安心の元本保証!「個人向け国債」3タイプ

国債は国が発行している債券で、3タイプの商品があります。

(1)変動10年…実勢金利に応じて半年ごとに適用利率が変わるため、受取利子が増えることもある。

(2)固定5年 (3)固定3年…満期まで利率が変わらないので、発行した時点で投資結果を知ることができる。

【金利の下限】年率0.05%
【購入場所】証券会社、銀行、郵便局など。

 

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