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くらし

専門医がすすめる「老け手」防止エクササイズ【3選】

阿保義久(外科専門医・脈管専門医、北青山Dクリニック院長)

2022年08月01日 公開 2022年08月01日 更新

 

「ウォーキング」で筋肉のポンプ機能を活性化

次に紹介したいのが、血液循環をよくし、静脈を活性化するための「ウォーキング」です。

静脈血の循環は、足の血流が担っている部分が大きいので、ウォーキングで太ももとふくらはぎをポンプのように動かすと、動脈を含めて全体の流れがよくなります。

(1)ただぶらぶら歩くのではなく、少しひざを高く上げて、ふくらはぎと太ももの筋肉を意識しながら歩きます。

(2)手も下にさげたままでは静脈に重力圧がかかるので、ひじを曲げて前後に大きく振りながら歩くようにします。こうすると、腕の筋肉もポンプのように働いて、ますます血流が促されます。

日中は紫外線対策をしっかり行い、手や腕が日焼けしないように注意しましょう。決して無理をしないことも、長続きの秘訣です。

\ポイント/
・手は前後に大きく振る。
・ひざを高く上げる。
・ふとももとふくらはぎの筋肉を意識。

 

続かない人には「その場歩き」がおすすめ

ウォーキングを定期的に続けることが難しい人には、屋内でできる「その場歩き」をおすすめします。

その場で足踏みするだけですから、外に出られない日でもできますし、テレビを見ながら行うことも可能です。高齢の方の健康増進にも役立ちます。方法はとても簡単です。

ひざが足の付け根と平行になるくらいまで高く上げ、手はひじを曲げて前後に大きく振りながら、その場で足踏みします。3~5分を目安にします。

高齢の方は、何かにつかまって行うほうが安全です。片手だけを振る、あるいは足踏みだけでも大丈夫です。

その場歩きを終えたあと、ひじ上げ深呼吸法を行えば、血流促進とリラックス効果も得られます。

\ポイント/
・1回3~5分。
・手は前後に大きく振る。
・ひざを高く上げる。
・不安定なときは何かにつかまって。

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