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1秒で心が立ち直る 「魔法のひと言」

植西聰(著述家/心理カウンセラー)

2012年04月12日 公開 2022年12月28日 更新

仕事の失敗、人間関係のもつれ…。人生には、「もうダメだ」と思うようなピンチが幾度となく押し寄せるもの。そんな悩みを一発で解決する「魔法のひと言」を伝える書『1秒」セラピーより、「人を元気にするひと言」について触れた一節を抜粋し紹介する。

※本稿は植西聰著『「もうダメだ」が「大丈夫!」に変わる1秒セラピー』より一部抜粋・編集したものです

 

人生は心の持ち方次第...自分を励ます言葉を使おう

「大丈夫!」
「なんとかなる」
「いい勉強をした」

そんな、ちょっとした「ひと言」がきっかけとなって、心が立ち直ることがあります。

厳しい状況に立たされた時こそ、「ひと言」をつぶやいてみましょう。

「不運続きで、もうダメだ」⇒「大丈夫!」
「仕事のピンチで絶体絶命」⇒「なんとかなる」
「人間関係でつぶれてしまいそうだ」⇒「いい勉強をした」

はっきりとした根拠があっての言葉ではないかもしれません。しかし、気持ちが前向きになり、希望が見える気がします。

この「気がする」ということが、人生には大切です。それをきっかけに、現実が大きく変わっていくことが、多いからです。

「よくなっていく気がする」と思えば、マイナスばかりに見えていたことの中に、実はプラスがたくさん隠れていたことが見えてきます。

「自分は間違っていない気がする」と思えば、自己嫌悪や迷いがなくなり、周囲の人たちの対応が変わって、道が開けてきます。

「やれそうな気がする」と思えば、「どう考えてもムリ」と堂々めぐりしていた心が解き放たれ、「そうだ。別のやり方がある」と気づくでしょう。

拙著『「もうダメだ」が「大丈夫!」に変わる1秒セラピー』には、人をそのような気にしてくれるひと言を、たくさん集めてあります。

つらい時、行き詰まった時、落ちこんだ時、そこにある言葉を1つ、つぶやいてみてほしいと思います。

口に出してつぶやいても、心の中でつぶやいても、かまいません。

「あきらめる前に、もう少し先へ歩いてみるか」「人のことなど気にせずに、自分を信じよう」という気持ちになるに違いありません。

人生は、デコボコ道を歩いていくようなものです。
時には、つまずいて転んでしまうこともあります。
しかし、転んだらそこで終わり、ではないのです。
私たちには、立ち上がって、再び歩き出す力が備わっています。

立ち上がる時に、「ヨイショ」と掛け声を出すように、自分を励ます言葉を使うのです。

どんな時にもサッと立ち上がる勇気が湧き、以前にもまして力強く歩けるようになるでしょう。

人生は、心の持ち方次第で、本当に、なんとかなるものなのです。

(ここでは、94の言葉のうち2つの「ひと言」をご紹介します:WEB編集担当)

 

ミスを厳しく責められる⇒「ミスをしない人はいない。」

<先人のことば>
後悔するな。
他人をとがめるな。
それが英知の第一歩だ。
―― フランスの啓蒙思想家ディドロ

若い人の中には、上司からちょっと叱られただけで、「こんなミスをしてしまうなんて、私には能力がない証拠だ。この会社で働いていくのは、もうダメだ」と、深く落ちこんでしまう人が少なくないと言います。

しかし、ミスを叱られて、いちいちそこまで自己否定していたら、世の中をたくましく生き抜いていくことはできません。

まず、「ミスをするのは、能力がない証拠」という発想を改めるのがいいと思います。

「弘法(こうぼう)も筆の誤り」ということわざがあります。

弘法大師、つまり真言宗の開祖である空海は、書道の達人としても高名でした。そんな達人でも、文字を書き損じることがあるというのです。実際に空海は、天皇から皇居のある門に文字を書くように命じられた時、漢字を1字書き間違えて恥をかいたことがあったそうです。

空海ですらミスをすることがあるのですから、私たちは、たくさんのミスをして当たり前だと思います。当たり前なのですから、気にすることはありません。「気にしない」ことを心がければ、強い精神力を身につけることができるでしょう。

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チャンスに恵まれない⇒「待つな。探すんだ。」

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