松下幸之助が創刊した雑誌が、いま、職場で読まれている理由

『PHP』は、心あたたまるエピソードや感動エッセイが詰まった雑誌。社員の人格形成や職場活性化にも役立つと、現在、全国1,000社以上の職場で愛読されています。
2018年01月28日 公開
永禄7年1月28日(1564年3月11日)、原虎胤が没しました。「10度の戦があれば11度の功名をあげる」と賞賛され、「鬼美濃」の異名でも恐れられた武田家の武将です。
原虎胤は明応6年(1497)、原友胤の子として、上総国小弓城に生まれました。原氏は下総国千葉氏の連枝で重臣の家柄です。しかし永正14年(1517)、足利義明、武田信保、伊勢宗瑞連合軍に敗れ、虎胤は父とともに甲斐へ奔り、武田信虎を頼りました。
武田家に仕官して4年が経った大永元年(1521)、虎胤25歳の時、福島正成を主将とする今川勢1万5000が甲斐へ侵攻。迎え撃つ武田勢は僅か2000です。11月、両軍は上条河原で干戈を交えますが、虎胤は単騎敵陣に駆けて福島正成と一騎打ちを演じ、見事に討ち取ります。この時の活躍から、虎胤は「鬼美濃」(美濃守を称していたため)、「夜叉美濃」などと呼ばれることになりました。
享禄4年(1531)には駿河・佐保原で北条氏綱率いる6000と戦い、この時も先陣切って敵陣に突入し、北条勢を撃退しています。さらに天文7年(1538)、信濃の諏訪頼重と小笠原長時が甲斐へ侵攻してきた折は、留守居役の虎胤は農民・町人を擬兵にして正規軍に見せかけ、信濃勢を撤退させました。
武田信玄が父・信虎を駿河へ追って自立した天文10年(1541)、虎胤は45歳になっていました。騎馬35、足軽100人を預かる足軽大将で、3000貫を食んでいましたが、活躍はまだまだ続きます。天文11年(1542)、諏訪頼重、小笠原長時、村上義清ら信濃勢と信州瀬沢で戦い、9度の衝突において2度、侍大将を討ち取りました。天文20年(1551)には信濃平瀬城を僅か4日で落とします。しかも虎胤の攻城は城の被害を最小限に抑えるため、占拠後、すぐに活用できることで知られていました。城攻めにおいても名手であったことが窺えます。
数々の武功を重ねた虎胤でしたが、天文22年(1553)、甲斐から追放されてしまいます。日蓮宗と浄土宗の法論が起きた際、「甲州法度之次第」を破って、浄土宗に肩入れしたことが原因であるといわれます。武田家を去った虎胤は相模の北条氏に身を寄せ、勇名高い虎胤に北条氏康は大いに喜び、歓迎しました。
しかし小田原で暮らすこと3年で、虎胤は武田家に帰参が叶います。その後、木曾攻め、信濃割ヶ岳城攻め、上野安中城攻めなどに参戦。永禄4年(1561)の第四次川中島合戦には、割ヶ岳城攻めで負傷していたため、参加していません。虎胤は武田信虎・信玄父子から感状を賜ること38度(他に小田原時代に北条氏康から9度)、全身に受けた疵は53ヵ所であったといいます。
武田軍団でも指折りの猛将ですが、情け深い一面もありました。まだ上総にいた頃のこと。常陸の水谷勝俊の軍と戦って勝ち、小荷駄を分捕ったところ、負傷した敵の武将が取り残されていました。虎胤は殺すに忍びず、去るように言いますが、「傷が深くて歩けない」と武将は応えます。すると虎胤はその武将を背負って敵陣に送り届け、「傷が癒えたら、再び戦場であいまみえようぞ」といたわりました。これを知った敵味方はともに感じ入り、虎胤を褒めない者はいなかったと伝わります。
永禄7年1月28日、原虎胤病没。享年68。
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